5月 2011Archives

いま×未来×未来

皆さん、こんにちは。
お元気ですか。

夏のように暑い日と思いきや、涼しい日になったりと。
体調を崩しやすい天候が続きますね。

オイラの方は事務所を高円寺に作ります。
六月より本格的な始動を致します。

またとある映画祭のトレイラーをスタッフと共に100本近く制作をしていたのですが、
四年半使い続けていたMac Proが故障してしまいました。

PRAMリセット、電源を抜いたリセット、シンプルモードでの起動、
シングルモードでの起動、インストールディスクからの起動……、
様々なやり方でも直らず、結局はグラフィックボードとバッテリー部の故障と判り
修理屋さんに直していただきました。

この故障で四年前のMAC PROがさらにまだまだ使えるとのことで、
HDDもSSDに変えたり、新しいiMacを購入したりと様々な出会いがありました。

心機一転、作業に邁進しております。

さて、一月に制作しておりました「わかれもの」ですが、
本年のSSFF&AのNEO部門で上映されることとなりました。
http://www.shortshorts.org/2011/ja/official/neo-2.html

山形でのとある作品との出逢いから、この映画の制作に至ることとなりました。
きっかけを下さった方、携わってくださった関係者皆様には、
心より感謝を致したいと思います。

このような震災後の状況で、私たちができることは、
自分の強みを確認することと思っております。
小さなことでもいいので、自分だからできることをしっかりと
継続的にやっていく。

私もこの映画制作の活動の中、企画やデジタルの配信、撮影や編集の技術を
被災地に向けて、微力ながら協力をさせて頂いております。

ここで一つこんなお話を。

つい最近、私の知り合いで地域メディアをプロデュースされている
榎田さんが農業におけるKKDの話をされていました。
農業における大切なこと3つだそうでして
勘、経験、度胸だそうで、榎田さん曰く、
勘、経験、データと置き換えたそうです。

なるほどなと思いつつ、
K=感、K=計画、D=データ
と私なりに置き換えてみました。

コンテンツ制作でも大切なのは、何を感じて、何に向けて発信するか、
それは過去の事例と比較してどう同じなのか、どう違うのか、
という三位一体の考え方です。

まさしく今、未来、過去の三つのかけ算と考えております。

最近思うのは、三位一体の強さです。
人は白黒だと何かしらの対立が起こります。
結局は、自分が正、相手が否の考えから起こるものだと思っております。

この時に、自分にも否と省みれたらば、いろいろな争いは少なくなると思ってます。
ですが、なかなか自分を省みることができないものです。

そんな時に第三の立場が、白と黒の特性をより引き出してくれると思っております。 

4.28(木)南相馬を訪れて

皆さん、こんにちは。
世はGWとのことですね。
如何お過ごしでしょうか。
私の方は、まだまだ仕事が山積でいろいろな作業に追われております。

さて、先日の木曜日に、「いっとこ(http://www.ittoco.com/)」
の今井さんにお誘いを受けて南相馬に行って参りました。

向こうの現状は、海岸線沿いは報道されている通り、
原っぱのような状態になっておりました。

海岸線から陸地まで津波が寄せてきた様子がまざまざと感じられました。

ですが、津波の影響を受けた部分を外れると町は普段とあまり変わらない装いでした。
市役所では、放射能の被害を受けられた方へ東電のブースで長い列が出来ていたのが、
印象的でした。

行方不明者も多数いる中、役場の人手もパンパンのように感じられました。

その後、市の方々と打ち合わせをして、物資、雇用、医療、教育等のお話を致しました。

その後、原発20km付近を間近に見て参りました。

火力発電所付近も悲惨な状態でした。

広域で瓦礫が沢山あり、倒壊した物が散乱している状況で、
この状態をサラにするには、とても長い時間がかかることを感じました。
その一方で、そこに住み続けている人々もいる訳です。

地元で生活を営みたい方々、離れることができない方々、
もしくは土地を離れて新しい生活を目指そうとしている方々、
いろいろな想いの方たちが町にいることが判りました。
私が訪れた南相馬と同じような状況は、岩手、宮城にもあることと思います。

今、考えていきたいことは、衣食住の生命に関わることと並行して、
一年後、二年後の生活を安定した状態に持っていくための準備だと思っております。
その中で、ICTを活用したソーシャルメディアの活用は、とても有益と思っております。

私が持っているノウハウをいろいろな周りの賢者と連携を取りながら、
これから南相馬を取っ掛かりとした動きを取って参ります。

訪れて感じたことは、そこに住む人たちの感情は、
報道では伝えられない見えない部分が沢山あるということです。

物資、義援金、生活環境、心情等、顔を合わせて感じることで、
今の問題共有をすることができました。

大きな組織の動きとし、個の動きを掛け算しながら、
これからの福島に向けての活動を続けて参りたいと思います。