身近なものは、遠くからでないと見ることができない

身近なものは、遠くからでないと見ることができない

皆さん、こんばんは。
いつの間にか一ヶ月近くブログが空いていたんですね。
それだけ、毎日、沢山のことがありました。

「ノー・ヴォイス」も自主上映会の会場をほとんど全て出向かせていただいております。
今月21日(土)船橋、22(日)駒込、27日(金)中野、
来月以降もできる限り全ての会場に伺いたいと思っております。

昨日、一昨日は、映画とは関係なく、日頃思っていることと、
おいらの仲間の活動が合致して、仲間と大阪に行ってきました。

そこで気づいたことは、沢山ありました。
テーマは「働く母親」のことだったのですが、
子育てとは、旦那と妻の違い、働くことの意味などなど。
いろんな視点のお話を伺えた貴重な時間でした。

その中で、仲間と一緒にいて、沢山語り、
ふと、気づいたことが、自分自身の先入観でした。

へー、あまり気づかなかったけど、
そっか、おいらにはそんな癖があるんだなと。

不思議なもので、例えば自分たちの住んでいる地域なんかも、
これが有名で、これが特徴で、みたいな固定観念ってあると思うんです。

でもそれは、中から見た自己評価であって、
外から見た感想は、得てして違っていたりします。

自分自身もそんなもので、他人が見た感想や印象は、
自分が思っているものとは違っていることは多々あるものです。

固定された概念によって、自分が一番求めているはずなのに、
自ずと遠ざけてしまっていることがあるのだと感じます。

それを取っ払ってくれるのは、
実は自分の家族を見つめ返すということなのかも知れないと思っています。
自分にとって最も身近な存在。

結婚をしていなければ、親や兄弟、
結婚をしていれば、パートナーや子供、親や義理の親族。

彼らと自分との関係の中で、感じているものがどんな感情なのか、
それを見つめ直して、日頃思っていることとは、
逆の発想で捉え直してみることで、
先入観の脱却や、自分自身が抱えている負の観念からの離脱、
加えて、自分が求めていた自分に向けての再構築に繋がるのではと思っております。

例えば、誰に関しては強い負を感じてしまう。
父母に関して、兄弟に関して、はたまたパートナーや広く捉えれば恋人に関してなど。

今、自分が講師を担当している俳優向けワークショップでも、
演技の習得ではなく、まずは自分の服を脱いでみること、
つまり、知らず知らず身に付いてしまった癖や習慣からを一度、取り払ってみる
という発想です。

いろいろな服に着替えるには、まずは自分の着ている服を脱いでみて、
普段と違う服が合うかどうかを試してみること。

その日頃付いてしまっている自分の癖からの脱却には、
自分とは違う人の心を感じることで、
意識レベルでまず「気付き」を得ることが大切だと思っております。

「気付き(発見)」>>「捉える(考察)」>>「崩す(変化)」>>「築く(構築)」
4つのC(Comprehension>>Check>>Change>>Construct)の習慣が
一歩違った自分に出会えるのではと思っております。

新しい自分になる、出会えることは、周りに対しての変化を生み出します。
そのことで、今度は以前と違った人たちと出会い、
この4Cを違ったレイヤーで行うことで、さらに違った自分に出会えるのだと思いました。

上のレイヤーに上がれば上がるほど、自分が探していたものを
俯瞰してみることができるようになるのです。

最下層の真ん中を立体的に見るためには、昇りながらグルッと観るしかないのです
著作者:marfis75

自分が成長をすれば、自分が一番求めていたものを自ずと見つけることができる。
そのきっかけとして、家族や生活空間といった自分に身近な存在から始めると、
見えていなかった自分の「らしさ」を見つけやすいのだと思いました。

家族や地域を大切にすることは、しなければいけないことでも、するべきことでもなく、
自分がなりたい自分になるために、通過した方がいいトンネルのようなもの
なのかも知れません。

そのトンネルを抜け出した時に、違った風景がやってくるのだろうと感じた時間でした。

coney

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