映画「ハッピーフライト」に見るコミュニケーション術

映画「ハッピーフライト」に見るコミュニケーション術

本日、打ち合わせに出かけている車中で、
こんな記事を見かけました。

「優秀なのに出世しない人」の不幸グセ4選

『はじめての自分で治すこころの教科書』を書かれた
神田 裕子さんの記事ですが、優秀な人に見られる不幸癖パターンには
 ①完璧主義 ②依存性 ③対人過敏 ④自己否定
があるとのこと。
各項目は、リンク先をご参照頂きたいと思いますが、
小生もよくこのことを考えます。

学歴がよくて、一般に頭がいい、優秀と言われる人の中に多いのが
これら1〜4の傾向。
他人とズレていることに気づかず、上から物事を言ったり、相手を傷つけたり。
そして、そのことに気づいていない井の中の蛙状態であったり。


20世紀まではそれがある程度、通用したのでしょうけど、
21世紀は情報編集型社会。
相手と向き合って、如何に良好な関係性を構築できるか。


相手の気持ちに寄り添える姿勢が、とても必要なんだと思います。


先日、NETFLIXで公開中の「火花」の古賀統括プロデューサーと
お夕飯をご一緒させていただいた際に、
NETFLIXに一ヶ月トライアルで加入したため、
たまたま表示されていた「ハッピーフライト」を深夜拝見致しました。


おいらが一番最初に作った「サクラ、アンブレラ」にグランプリを授けてくださった
桝井省二プロデューサーの作品です。
この映画の矢口監督は、ユーモアに富んだ作品的が、お得意ですよね。
個人的には、ウォーターボーイズやスウィングガールズの方が
断然好きですが、
大変面白く拝見させていただきました。


新米パイロットと新米キャビンアテンダント(CA)の奮闘劇で、
ある種の群像劇的な演出の構成になっていて、
空港を軸に様々な職種の人たちが繋がりながら、
トラブルを乗り越えていくというストーリーです。


新米CAを演じる綾瀬はるかさんのおてんばぶりが好演技を博しております。

この中で、チーフCAの寺島しのぶさんが、部下のCAたちの失敗に対して、
大人な態度で乗客に接するわけなんですが、
まあ、その姿勢がとてもステキな訳です。

その中で、一つだけエピソードをご紹介させて頂きますと、

お客用の機内食で牛と魚の二つを用意されていて、牛を配り過ぎて無くなっってしまった時、
チーフCAの寺島さんがこんな風に言うんです(正確ではないです)。
「香草で美味しく焼きあがったこだわりの魚とビーフ、どちらがよろしいですか」
って。
本音を前面に出さずに、かつお客の気分も悪くさせずに、双方が得をする。

他にもファーストクラスのデザートやら、
他の部下のCAがお客を激怒させた時にお客をなだめた名ゼリフなど、
この作品は寺島さんのセリフがとても光る作品でした。

ここで学ぶべきことは、前述にあった4つの真逆の発想です。

先ほどの神田 裕子さんの4項目からこう考えてみました。
こう考えると、日本の詰め込み型の教育では足りない素養がたくさんあることに気づきます。

如何に、物事を許容しながら、取り組んでいき、
自分からいろいろな視点や選択肢がないかを考える姿勢で臨み、
向き合っている人の目線に合わせ、立ち位置を感じながら、
これで良いんだという自尊心や達成感を生み出していく

ことが大切なんだということだと思います。

そう考えると、実は自分のことを振り返りながら、
当社の紹介をさせて頂いたプレゼンに自然とつながっていくなと思ったのです。

社会に出ると、多種多様な人に囲まれ、
グローバル化が進む中で、価値観の多様性は急速に拡大をしております。

社会の急速な変化の中に求められることは、
自分自身も変わることを恐れずに、そこから自分らしさを確立させていくという
相反する二つのことを相互で織り交ぜながら模索していく在り方なんだと思います。

そう、それはあたかも方位磁針を掲げて歩き続ける旅人のようなものなのかもしれません。

「コンパス理論」みたいな考えが構築できるかもしれませんね!



coney

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