映画「あまのがわ」間もなくクランクイン
監督の古新です。
2014年より準備しております小生長編映画第二弾「あまのがわ」が
間もなくクランクインとなります。
テクノロジーが発達する中で、人と人との出会いの強さ、絆の大切さ、
他者に対して主体的に行動を取る志のあり方を描いてまいります。
ぜひ、これからも応援のほど、よろしくお願い致します。
http://amanogawa-movie.com/
テクノロジーが発達する中で、人と人との出会いの強さ、絆の大切さ、
他者に対して主体的に行動を取る志のあり方を描いてまいります。
ぜひ、これからも応援のほど、よろしくお願い致します。
http://amanogawa-movie.com/
思うことに、その学校の学生さんたちの雰囲気は、
学校のトップである校長先生によって決めると感じております。
従来型=CLOSEDな環境というのは、
学校がこういう目的であるという中に、関わる人も従属的になり、
意見を活発に持てる子供たちの気持ちが塞がれる環境だと思います。
それが、いじめや自殺、盲目的な受験勉強に繋がっていると思っております。
多様性が求められ、シンギュラリティの到来が目前とされている現代において、
教育というのは、従来のように押し付けるトップダウン型ではなく、
そこにいる人が如何にして、思想を生み出し、その点を線にして、
学校という面にして、はたまた社会という立体を構築していく存在に学校がなれるかが
大切ではないかと思っております。
校長先生の存在も、如何に押し付ける、思想を植え付けるではなく、
学生が主体となり、自発的、能動的に、その空間を作り上げていけるかを
見守る、補佐する存在であれるかが、大切なのではないかと感じております。
そんな尊敬できる校長先生が全国各地に沢山おりますが、
その中のお一人である茨城県立並木中等教育学校の中島校長先生からのご依頼で
「ALセミナー2017」の講師として、登壇させていただくこととなりました。
中等教育学校とは全国に数十ある公立での中学・高校の6年一貫教育を指します。
アクティブ・ラーニングをキーワードに仲良くさせていただいております
中島校長先生は、歴史をご専門にされながら、型にはまらない考え方や取り組みを
積極的にされております。
この写真からも感じられると思いますが、学生さんたちがとても生き生きとされているのです。
小生が行うワークも、答えを一つに決めないワークです。
その中で、論理力や創造性、チーム力と行った、知識、感情、精神の三位一体を
大切にしながら、社会において求められている編集力を
如何に引き出していけるかを念頭にワークをご提供させていただいております。
毎回毎回の講演会やワークショップは、いつも新作で臨みます。 |
頭というのは体を動かすことで、学びが深まるという考えで内容を構成しております。 |
学びとは笑顔が必要であると思うのです! |
駆け抜けた90分でしたが、小生も体育館を駆け回り、
みなさんと作り上げられたセミナーだったと思っております。
体育館をメッチャ走りました! 運動不足なので、いい運動になりました笑 |
真剣にチームでワークに臨んでいます。これこそ、アクティブラーナー! |
立役者である中島校長先生
Be a top learner! まさにその通りですね!
|
こうして、素晴らしい共育者の方と出会えることで、小生ももっともっと精進して、
皆様に実りある作品やワークショップをご提供していきたいという志が
日々日々高まってまいります!
これからも「シネマ・アクティブ・ラーニング」と「シネマチック講演会」で
全国飛び回ります!
中島校長先生、素晴らしいご縁をありがとうございました!
本年は、映画「あまのがわ」の制作準備と共に、
「シネマ・アクティブ・ラーニング」も拡大して、
各地にて展開をさせていただいております。
年間を通じて、学校の授業の中に「映画」を取り入れていただいた学校に
下北沢成徳高等学校がございます。
春高バレーで有名な本校ですが、
「プラス・ワン・プロジェクト」と言って、通常の授業とは違った角度から
社会に向けての視点を養い、仕事のあり方を高校生ながら感じようという
取り組みになります。
小生以外にも、「起業」や「ビジネスマナー」、「調理」など10講座あり、
その中に「映画」の講座を取り入れていただきました。
昨年の成果発表の様子を扉のページに掲載致しました。
今年は7名の学生さんが選択制で受講していただき、
年間で全31回の講義を開催致します。
100分×31回もの量ですので、伝えたいことをしっかりとセクションに分けて
構成するようにいたしました。
小生は、「知識とは感情と志の上に役立つ」という考えを持っております。
カントの「知情意」の考えた方に由来します。
知識とは、机の上で勉強していてもそれは生きた知識とは言えません。
社会に出て、外に出て、他者とふれあい、価値観の違いを認め合いながら、
成長していく上で、知識は初めて役立つのだと思います。
得てして、今までの学校空間というのは、閉鎖的かつ、
社会の情報がなかなか届かない空間だったと思います。
それがダイバシティが浸透し、ICTの発達から、
急に社会との接点が求められている中で、
いかに学校が柔軟に社会との関係性を取り入れ、
子供たちの持っている才能を引き出しながら、
社会で活躍できる人材へと送り出してあげられるかが大切だと思っております。
その手法の一つとして、小生は映画制作を用いながら、
社会のことを学び、フィールドに出て他者と協働をしながら、
学校で学ぶ知識を如何にして人生に生かしていくかを触れてもらうコンセプトを
立てております。
第一回目は、「他己紹介と自己紹介」から仲間のことを探るワークを体感的に行いました。
頭の思考は体を動かすことで活性化されると考えております。
そこで、様々なゲームを使いながら、思考力と感受性の両方を育む内容を行っております。
第2回、第3回は「鑑賞理解力」として、
映画の歴史からテクノロジーの進歩、私たちの生活のあり方を
多角的に考察する内容を行いました。
私たちの身近な生活を違った角度から捉えていくことで、
当たり前のものが当たり前でなくなる。
その発想が自分たちの生活への感謝と、他者に対しての思いやりの気持ちのつながると
考えております。
第4回、第5回は「物語発見力」
物語は単に楽しいとか面白いだけではなく、
社会全般に必要な精神的価値と捉えております。
物語を扱うことができれば、他者と他者とをつなげることができる。
エンターテイメントだけに限らず、様々なジャンルで使える物語の生み出し方を
ジグソー法やアイデアソンのような形態を取りながら
楽しく取り組んでもらいました。
授業を楽しみながら受けてもらい、
そこからいつも学んでいる科目の捉え方、見方を考え直し、
自分なりに紡ぎだす「納得解」を自信を持って発表できるようになってもらいたい。
この講座は「映画を作る」講座ではなく「映画で何ができるか」を考えてもらいたい。
そして、小生の講座の後は、必然的に他の科目の成績も向上して、
大学生になった時に、他とは違った視点が当たり前の存在になってもらいたい
そんな風に思いながら、早5回の講座を終えました。
この「シネマ・アクティブ・ラーニング」来週は広島の教職員の方に向けて、
そして兵庫の女子校でも開催致します。
全国各地で映画を作る楽しさと学びの新しいあり方をドンドン広めて参りたいと思います!
昨年最後の講演会は、埼玉県久喜市の鷲宮小学校での講演会でした。
「夢と豊かな心を育む講演会」という県の事業の一環でご依頼を受けました。
自身が長らく住んでいた埼玉県、そして「ノー・ヴォイス」のロケ地ともなった
ゆかりある県で、このようなご依頼をいただきましたことは、
何より嬉しいことでした。
講演のタイトルは、
「映画をつくる中で感じた、いのちの大切さと私たちのしあわせ」
と致しました。
かれこれ、講演会でお会いした方も、2万人を越えております。
その中で、小学一年生から六年生に向けてというのは、
初めての体験でしたので、下の子たちから上の子たちまで
小生の話が理解できるかなとドキドキしながら、講演をさせていただきました。
講演の数もかなり経験してきましたので、アクティブな空間を生み出すことを心がけ、
対話的、そして自発的に考えられるような構成を心がけましたが、
小学生は素が大変活発なので、こちらの意図とすることをしっかりと受け入れ、
反応を返してくれたことが、とても嬉しく感じました。
中学、高校になっていくと大学受験を徐々に意識していくため、
正しい答えを求め、周りの反応を意識し過ぎてしまいますが、
小学生の頃から、このように「自分らしくていいんだよ」という自信を身につけてもらうことが、
この子たちが今後、成長する上で、相手を認め、自分を誇りに思う、
そういう自己肯定感に結ぶついてくると感じております。
1時間いただいた講演時間でしたが、話は40分にとどめ、
20分は質疑応答でしたが、1年生から6年生まで、大変活発な挙手があり、
子供たちの能力は素晴らしいなと思いました。
子供たちに何かを教え込むのではなく、この子たちの能力を膨らませていけるよう、
教育現場というのは、良い部分を評価し、直していく部分や寄り添うように
語りかけることが大切ではないかと思っております。
そして、数日前にこの講演会の子供たちの感想が届きました。
ページびっしりに書かれた手書きの気持ちを拝見し、
改めて、子供たちから教わる大切なことがたくさんあるなと思ったのです。
その気持ちの一部をご紹介いたしますね。
○ぼくはこにいさんのどうぶつのはなしをきいたらどうぶつのかいぬしがいなくてころすなんてぼくにはできません。ぼくだったらかってあげたいぐらいかわいそうでした。(1年生)
○こにいさんのはなしをきいてどうぶつは人げんのなかまなんだときがつきました。いぬやねこはすてられたらきもちがずっとのこるんだなとおもいました。いぬもねこもちゃんときもちがあるんだとわかりました。うちはこにいさんといっしょでいぬやねこをかえないけれどどうぶつをこれからだいじにあつかいます。(1年生)
○こにいさん、きょうは、いのちのことをおしえてくれてありがとうございました。ぼくんちはきんぎょも6ぴきのうち1ぴきだけがしっぽがきれていつも下にいます。けどがんばっていきてます。やっぱりいのちはたいせつということをまなびました。(2年生)
○私はこんなにひどい目にあった犬がいることをしりませんでした。なのでそれを、私達におしえてくださって私達になにかできることはないのだろうかと思わせてくれた古新さんはとてもすごいと思いました。私は、えいがかんとくのことはあまりしりませんでした。だけど、この講演会をとおしてたくさんしることができました。そして私は、えいがにはたくさんの人の気持ちや力があるのだなと思いました。そして、人は1人1人個性があるからいいのかなと思いました。(5年生)
○古新さんがいぬやねこをかってしまうと、一人になってしまうといっていて私は、飼いたいとよく言っていたけど、確かに飼っても、家で一人になってしまったかなしい思いをさせてしまうなら飼わないというのもいいなと思いました。あまり私は動物の事を考えたりしなかったけど、これからは、いぬやねこの気持ちを考えたいなと思いました。(6年生)
○古新さんの話をきいて、主に動物などの話があった。私は動物がもともと苦手で動物の気持ちなど考えたことはなかった。しかし、今回の話を聞いて動物は言葉が話せないということを改めて感じ、確かにそれは大変なことで、自分が明日から言葉を話しなと言われるようなことで気持ちを表すことは大切だと思った。また、命の大切さも学んだ。命がないとなにもできないという当たり前のことだが、だからこそ大切だと思った。(6年生)
*
子供たちがどのような視点で小生の講演に耳を傾け、自分なりに感じたか、感想を拝見して、とても分かりました。
犬を飼っているから関係ある、飼っていないから関係ない、ではなく、
双方の視点から、この問題を感じ、考え、自分の生活に持ち帰ってもらえる気持ちが伝わる感想に、
この活動を続けていて、心より良かったと思えました。
小生もまだまだ沢山のことを吸収して、全国各地にこの気持ちを届けたいと思っております!
全国の皆様にお会いできることを、心より楽しみにしております。
講演の詳細はこちらをご覧ください。
年末年始は、ものすごい勢いで過ぎ去り、新年のご挨拶回りが続き、
本日少し落ち着いてデスクワークをしております。
昨年の12月13日は、聖徳学園にて10週にわたって開催させていただきました
「シネマ・アクティブ・ラーニング」の成果発表として、映画祭が行われました。
学内のかえでホールにて、親御さんと各クラスの担任の先生を集めての映画祭 |
中学1年生の3クラスが5チームずつ、計15チームが15作品を
上映会だけではなく、プレゼンテーションと共に発表をするという形態を
担当の横濱先生と共に考えました。
当日、2作品がデータが消えてしまったり、トラブルで発表ができない状況でしたが、
それでも、どんな作品を作ろうとしたか、どんなことを頑張ったのかを
みなさんの前で発表をしてもらうことになりました。
このことは、とても大切な経験だと思っております。
いろいろなトラブルがあって、成果物がお披露目できなくても、
それをちゃんと相手に伝える姿勢と踏み出す勇気は、
社会において、大変必要な素養だと思っております。
そして、一人ではなく、チーム全員でプレゼンをするということは、
誰かのせいではなく、みんなでそれを乗り越えようという気持ちにつながると思っており、
この「失敗をしても良い」という感覚をこの講座では、とても大切にしております。
各クラス、10週拝見して参りましたが、
とても特徴的で、それぞれのクラスの特徴がよく出ている作品だなと思いました。
今回は、授業内の制作時間の約120分を基本に、あとは、自主的に放課後や休日を
活用して作品作りを行ってもらいました。
「チャレンジ」をテーマに3分程度の作品を制作してもらいましたが、
イラストを描いたり、実写との合成にチャレンジしたり、
様々な作品ができていたことがとても嬉しく感じました。
今回は完成直前の細かいアドバイスはできなかったのですが、
みなさん試行錯誤されながら、自分たちで探してきたアプリを駆使して
作業されていて、素晴らしいなと思いました。
その中でも、とても嬉しかったことは、
とあるクラスのチームは、メンバー同士の意思疎通があまりよくできておらず、
直前まで撮影が行えなかったのですが、
引っ込み思案だった学生さんが、出演者として作品に登場して、
懸命に演技表現をされ、みんなで作品をしっかりと完成されていたことでした。
自分の苦手な部分を仲間と一緒に克服して、最後までやり遂げることが、
講師としては、何より嬉しく感じました。
最優秀賞を受賞した「CHANGE」という作品は、
物語の構成や演出、音楽やテンポ感など、大変素晴らしく、
小生が伝えたことをしっかりと踏まえて作られており、
会場も大盛り上がりで、大変感動をいたしました。
等身大のクラスメイト同士の恋模様を描いた作品でした! |
何より嬉しかったことは、作品の中に盛り込んだ人物の設定が
中学一年生なら、恥ずかしいとか、人目を気にすると思われそうなことを
しっかりとアピールしていたことでした。
周りの評価ではなく、しっかりと自分たちの感じたことを表現し、
若々しいフレッシュな感性を思い切り表現されたことでした。
大人になるにつれて、外部の評価や周囲の視線を気にしてしまいがちですが、
大切なことは、自分たちがこれを伝えたい、これでいいんだという
自己肯定感をいかに備えられるかと思っております。
白熱した審査中の伊藤校長先生と横濱先生、小生と当社松本 |
審査委員長として学生さんより花束をいただきました |
伊藤校長先生より授かった感謝状 |
映画祭は2時間半でしたが、学校の先生方からは、1日まるまるやりたいですね!
と貴重なご感想を賜りました。
中学一年生の彼らが、こうしてチーム一丸となり、最後まで作品を完成させて、
みんなでクラスメイトの作品を見て、自分たちを振り返ることができる
この体験は、プロジェクトベースラーニングとして、
とても有用なプログラムだと考えております。
学生さんのみならず、社会人や地域の方々に向けても積極的にご提供して参りたく、
「シネマ・アクティブ・ラーニング」のHPを、ぜひご覧いただきたいと思っております。
聖徳学園の本講座を受講された学生さんたちの、益々のご成長を心よりお祈りしております!