2015Archives

「あまのがわ」プロジェクトが始動してから思うこと

皆さん、おばんです。
おかげさまで映画「あまのがわ」のfacebookページが500いいね! を超えました。
これからも引き続き、頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします!
https://www.facebook.com/amanogawa.movie

さて、プロジェクト開始からよく声をいただくことは、
「この映画もう完成したの?」です。

これからですよ。脚本制作も資金調達も、キャスティングも勿論撮影も!
現在は、関係者のチームの土台が出来、あらすじの大枠が決まった段階です。

こういう声を頂いて、そっか。映画って基本完成してから
世の中にお披露目されるよなと改めて感じました。

SNSやネット環境が普及して、情報がより広く伝わりやすくなった中、
おいらが作る自社で作る映画は、大手配給とは違い大きな広告を打ちません。
予算規模が大手の映画に比べると0が1つや2つ違いわけです。

そんな中、この映画のことを知ってもらうのにできることは、
脚本作成前のこの段階から、お伝えできる情報を皆さまに開示していき、
プロジェクトの理解や関心を深めていただきたいと思っております。

ですので、是非、これから本格的に準備が始まるこの映画のこと、
いろんな方に広めていっていただき、
来年映画になるんだよと楽しみに待っていただけたら幸いです。

主題歌も、おいらと番田くんとの共通の夢があり、
これを具現化させるのも、この映画の目標の一つ。
小さい頃から憧れていたあの方に是非描いてもらいたいのです!

今決まっているのは、メインのプロデューサー、脚本家。
そして、音楽を担当いただく方位でしょうか。

出演者やスタッフが決まりましたら、随時、お伝えしていきますね。

撮影は、来年春の予定。
桜のシーズンにOriHimeを散歩させたいビジュアルがイメージにあります。
メインのロケ地は、とある島です。
このとある島の情報も解禁する時が来ましたら、随時お伝えします。
ヒントになるようなものは、facebookに写真でアップしていこうと思っております。

今回の「あまのがわ」に対しての思いは、
おいらの手がける長編映画「命の3部作物語」の第2弾と考えてます。

前作「ノー・ヴォイス」はおかげさまで秋口には1200名の高校生の方に
ご覧いただきます。
埼玉県内の専門職の方にも1800名程度の方に観ていただくことが決まっております。
講演会も付随して行います。
この「ノー・ヴォイス」は犬猫の小さな命と人間の生き方との関わり方、幸せのあり方を探る旅でした。

「あまのがわ」も同じように命がテーマです。
あまのがわは特にALS患者さんのような寝たきり、体が不自由な方と
社会との結びつきがテーマです。

私たちは健康であると気付きづらいのですが、
いつ何があって体が不自由になるかわかりません。
今までできたことが人の力を借りないとできなくなるわけです。

その時に他者のありがたさ、家族のありがたさ、仲間のありがたさを実感するのでは
ないでしょうか。

人は一人では生きていけない。
当たり前でありながら、忘れがちなこと。

人間が生きる上で忘れてはいけない他者への感謝。支え合い。
そんなことを女子高生の主人公とOriHime、そしてOriHimeのパイロットの男の子との
やり取りを通じて描いて参りたいと思います。

おいらが次回作「あまのがわ」を手がける理由

皆さん、こんにちは。
しとしと雨降りのお天気が続きますね。
お天道様が恋しいですが、雨は恵みの雨。
人間もそうですが、水に大部分を支えらているものです。
雨の恵みに感謝をする時間が、梅雨なのかもしれませんね。

さて、一昨日の七月七日は何の日だったか分かりますか。
そう、七夕! でありながら、小生の一大決心をした日でもありました。

「ノー・ヴォイス」に続く次回長編映画としまして
「あまのがわ」というタイトルの映画を制作します!

本作は、おいらの出身の早稲田大学理工学部、現役大学生の吉藤健太朗さん
(通称:オリィさん)の開発された分身ロボット「OriHime」を題材にしております。

出会いは去年の晩夏。

弊社にロボットを共同で開発したいという企業様がお見えになられ、
映画監督が監修するロボット制作をしたいということがそもそもの発端でした。

ロボット?? おいらに???

私の関心ごとに「ロボット」という単語は、全くありませんでした。
小さい頃からガンダムとかコテコテしたの好きではなかったし、
そもそもおいらは、理系だけど、物理は大の苦手だし、
機械やシステム作りすら苦手なんだよなー、という気持ちでした。

依頼主からの説明では、おいらが担当するのは
ロボットのシナリオや表情といったソフト面での監修でした。

なるほど! それならばと思い直しました。
というのも、おいらがいつもワークショップで行っていることは、
演技レッスンや身体ワークを用いたコミュニケーション能力の育成だからです。
いつもワークショップで使っているノウハウや様々な情報をお伝えしながら、
それらがロボットが生み出す仕草にも有益であろう仮説を立てながら、
やり取りが進んでいきました。

そして、実際の製品と向き合いお仕事をさせていただくことになったのですが、
昨年のおいらの気持ちとしては、ロボットのことを全く知らないとまずいよな
という想いから、徹底的にロボット市場、現状をリサーチしました。

パワードスーツから玩具としてのロボット、様々な役割があることに、
驚きと興味を持ちながら、勉強していきました。

そんな中、面白いロボットを作っている早大生がいるよ、
と教えてもらったのが、OriHimeと吉藤オリィさんでした。

善は急げということで、多忙なオリィさんのスケジュールをなんとかゲットして、
三鷹の彼のオフィスに仲間と共に訪れました。

そこでの出会い、彼から聞く見地は、
今までの自分の人生の中で蓄えてきた、大切なものばかりをお話されてました。

何より、彼の辿った背景と自身の背景があまりにも近しく感じられ、
環境や世代は違えども、こんなにも世の王道から外れることを誇りに思い、
我が道を切り開こうとする姿勢や発想を持った人がいるんだなと、
共感と共に、頭が下がる想いでオリィさんと会話をしておりました。

傍観していたスタッフいわく、おいらとオリィさんとの会話は、
まるでトークイベントを聴いているみたいで、
このやり取りを誰かに聴かせたいと常々、感想を漏らしております。

そんなオリィさんとの初回の出会いから、
実は映画にしたらいいよな! と瞬間思いついたのでした。
初めて会っていきなり映画を創りませんかっていうのもないよなと、
帰りがけ、ちょっと恥じらいながら、
「映画にしませんか?」とさりげなく言葉にしたのを今でも覚えております。

おいらがそう思ったのは、まずOriHimeのコンセプトに共感、感銘を受けたからです。
オリィさんの成長歴に、不登校やいじめがあり、
体が弱いながらも社会との接点を探ろうとした姿勢、
そして、折り紙の達人、パントマイムやファイヤーパフォーマンスの芸をお持ちで
それら芸能の要素が、OriHimeにパーツとしてこめらていることです。

中でも特徴的なOtiHimeの顔は、古くは能面の発想から来ているそうです。

Photo by (c) Tomo.Yun

古典芸能が大好きなおいらにとって、
顔の表情は能面から由来していると言われただけで、
彼は本当にいろんなことを勉強しているなと関心させられました。

ご存知な方がいるかと思いますが、能面は喜怒哀楽の中間の表情として、
観る側の感情によってその表情が違って見えるお面です。
面を付けた者の仕草や素振りによって、能面は表情を変化させます。

あえて、細かい表情をつけず、能面をロボットの顔に採用する発想は、
彼が奈良という古都出身だからでしょうか。
古いものと新しいものを見事に融合させている技術に、
素晴らしいとしか言い様がありませんでした。

他にも語れば語り尽くせないので、オリィさんの講演会があったら、
是非聴いてみてください。
きっと目からウロコのお話ばかりですよ。

そんなおいらの人生にとって、稲妻を落とすような出会いから、
ロボットのことを、
過去は鉄人28号やアトムからAIBO、PEPPER、ロビーJr.など
様々なロボットを調べまくりました。

当初はこのテーマならやっぱり、ドキュメンタリー映画だよなと、
その流れで企画書を書き、監督も自分ではなくうちのスタッフだよなと
書いていたのですが、なかなか思うように行動を起こせずにおりました。
なんでだろう? と。

で、OriHimeロボットを遠隔操作で使っているエースパイロットの番田雄太君と出会い、
ロボットのことと共に、
身体が極度に不自由な人の存在ということにも着目をするようにいなりました。

ちょうど氷水のバケツリレーチャレンジが流行り、昨年はALSという言葉が
世に認知され始めた年でもありましたよね。

番田くんの20年間孤独と闘った今までと、OriHimeと出会ってからの数年の生活の変化、
社会との結びつきの変化、出会いや笑顔が増えたことなど、
彼とやり取りする中で、
OriHimeがこんなにも一人の人間の人生にプラスを運ぶことができるんだ、
という驚きでいっぱいでした。

そもそも、おいらの前作「ノー・ヴォイス」を手がける時も、
犬猫に関しての強い関心があるわけでもない中、
リサーチを重ねていって気づいたことが、命は支え合いながら共存しているものであり、
互いに尊敬や感謝をしていき、育んでいくものであること。

ですが、全身が動けない人にとっては、
一見するとそもそも他者との関わりを持つことができないんじゃないかな、
自分には想像をもできない辛さや悩みを抱えているのだろうという気持ちでした。

そんな苦しみをOriHimeの存在が救ってくれることを番田くんが教えてくれました。
そして、次世代の人と人との繋がりにロボットが不可欠になった時代が
やってきたんだな、と思ったのです。

オリィさんがOriHimeに込めた想いは、「孤独や不安の解消」--。
彼の半生の中でご自身が体感してきた負の気持ちを克服したい、
これを生かして世の中に貢献したいという想いが
こうして形になっていたわけです。

そうした彼らの活躍を垣間見ながら、
拙作「ノー・ヴォイス」の上映会が全国で続いており、
犬や猫を大切にする気持ちと共に、
ロボットが生み出すコミュニケーションの可能性が、
現代社会に求められいると感じたのです。

被災地では、愛犬、愛猫と離れ離れになりながら、
仮説住宅で暮らしている方が多数おります。
被災地のみならず、ご高齢で一人暮らし、
無菌室にいなければいけないお子さんなど沢山いらっしゃる訳です。
そんな方々が、一人ぼっちの寂しさの解消として、
ロボットを通じて、家族や社会と接点を持つことは、
人の生き方の原点を問いかけていると感じてやみません。

これからロボットの存在意義が、
ますます社会に浸透し、話題や課題として取り上げられる訳だから、
そんな将来のことを探っていく作品を作る意味が、今この瞬間にあるんじゃないかな。

であるならば、きっとおいらがやれることは、
ドキュメンタリーではなく「フィクションだ!」
そう思った訳です。

既にオリィさんの周りには様々なメディアが連日押しかけ、
報道やドキュメンタリー番組として放映が行われております。

であれば、なおさら、今誰もやっていないこと、
自分の強みであるフィクションの物語から
現在のOriHimeの役割と将来の社会に於けるOriHimeの関わり方を
映し出せる作品を世に送り出せたら、

このOriHimeを必要とする人、まだOriHimeのことを知らない人に
分かりやすく、親しみを持って生活の一部として使ってもらえるのでは、
そう考えるようになったのでした。

実はもう一つのきっかけは、映画「ベイマックス」。

これが公開された当時は、
なんだ、既に自分のやりたいことをディズニーが手掛けてるじゃん、
と思いながら、予告編を観て、劇場に足を運びました。

で見終わって、「え?」と驚いたのも、この作品を創る動機の一つでした。

作品としては素晴らしいですし、展開も面白いですが、
予告編から想像していたおいらのベイマックスは、
人の心の支えとなるロボットの役割をどのように描けているかでした。

ですが、米国では当初からこの映画をアメコミのヒーロー物として出発させており、
おいらのイメージしていたヒューマンの部分を丁寧に描く作品とは
180度違ったアクションとヒーローが主体の内容だった訳です。

そんな劇場でのガッカリした気持ちから、
日本人として映画を通じて、このOriHimeの良さを世界に発信することは、
ロボットと人間とが如何に共存していくかを模索していくきっかけになりうると
思えたからです。

そんなモヤモヤとした気持ちを抱えながら、昨年から半年間、
いろんなことを妄想しながら、5月末にこの作品を創ろう! と決意したわけです。

そこからというもの、身近な方々にOriHimeの説明と本作の説明に動き回り、
ご理解や賛同、貴重なご意見を得ながら、コアスタッフが固まったのがつい最近。

その間も夜な夜なあらすじ制作を連日しておりましたが、
こちらも一ヶ月半向き合ってようやく自信を持ってお届けできるストーリーを
書き上げることができました。

そして、一昨日、OriHimeのレンタル開始の日と共に、本映画制作の発表をさせて頂いた訳です。
まだまだ、綴りたい想いは沢山ありますが、次の機会に書きたいと思います。

今この作品を手がけることになったのも、
今まで感じてきたこと、出会ってきた人、
今自分を支えてくれている人、ご縁がなく別れていった人、
「ノー・ヴォイス」や短編映画を通じてお客さんから得た気持ち、
制作者として学んだもの、
現時点でのあらゆるものの集大成のような作品が「あまのがわ」だと思っております。

決められたレールに乗らない面白さ

皆さん、こんにちは。
一昨日、大切な仲間である番田雄太君と吉藤オリィ君に会ってきました。
急な呼びかけにも関わらず、各業界の最前線の方が何十名も集い、
大変濃い会になりました。

以前からお会いしたかった山元先生や、デジハリで大変お世話になった齋藤先生、
オリィ研究所を昔から支えている企業関係者、
そして、チーム古新のプロデューサ、脚本家など、
様々なエネルギーが見事に集結しておりました。

オリィ君と雄太君にとても共感する点は、
個人が抱えている不安や孤独を解消したいという強い意志。

普通であれば、あきらめたり、挫折したり、
はなから無理と思い込みがちなことを、
なんとか解決してやろうというある種の遊び心のような発想から
課題解決の糸口を見いだしてしまうスピリッツに頭が下がります。

何より、自分の持っている強みと自分にはない弱みを理解し、
それを誰かとかけ算して互いに成長していこうとする姿勢が素晴らしいと
感じてなりません。

彼らを見ていて思うことは、既存のレールに乗らない勇気を持っていること。

誰かの物まねや当たり前と思われていることを当たり前とせず、
自らが開拓することで、自分らしい生き方や仕事への取り組みを
童心のように楽しみながら真摯に取り組む姿勢に
今の時代に必要な人材であることを強く思います。

思えば、自分の周りにいる仲間たちもほぼそれをやれる人間がほとんどだなと
改めて感じております。
既存のレールはあくまで今までの時代や背景にあった成功例であって、
それが同じように通ずることは全くありません。

先人たちの道筋を勉強し、参考にしながら、
自分らしく物事を進めるってどんなことだろう
自分の弱さは誰にゆだねることができるんだろう
そんなことを感じながらチームを組むことで、
今までにはなかったムーブメントや社会を変革させる潮流が巻き起こるんだと思います。

素直であり、謙虚であり、そして、感謝が絶えない。
そんなチームにおいらも参加していることが、この上ない幸せです!

夢と目標の違い

皆さん、こんばんは。
今日は久々にお天気でしたね。
小生、アトピー治療を蔡クリニックで治療を初めて七ヶ月半が経ち、
34年間溜まりに溜まった毒素と向き合いながら、なんとか少しずつ復活しております。

体が不自由でないと、健康のありがたみは本当にわからないもので、
この1、2年間は、食べ物から生活用品まで、自分の知らなかった知識に触れる
貴重な期間でした。

無知ほど怖いものはなく、
必要とされる情報がこんなにも明らかにされていないことに驚愕し、
それが現代社会であることに気づいた時、
闘いと自己防衛が必要であることを感じてなりません。

さて、本日はおいらの盟友である闘う作曲家の庄子智一さん
初監督PV「Oh…silly pain…pain…」がリリースされました!

iTunesやAmazonでお買い求めいただけますので、ぜひ皆様のお気に入りの一曲に
入れていただけましたら幸甚です。
小生は「優しいチンピラ」役で他人様の作品に初出演を遂げました。

実は、小生の幼少期、小学一年生の頃の夢は俳優でした。
田村正和さんが一番大好きな俳優で、
テレビっこだったこともあり、俳優志望でした。

両親が教育熱心で勉強、勉強の家庭でしたので、
当時は恥ずかしさもあり、夢が俳優だなんてことは誰にも言えませんでしたが。

こうして、小さい頃の夢が思いがけず、
脇役ではありますが、実現をするんだなと思うとなんだか感慨深いです。

そして、大学生の頃に夢見ていた小説家も、この一年で叶いそうな感じです。
しっかりと向き合って良い小説をお届けしたいと思っております。

前々回のブログで「夢を掲げないこと」を書いたので、
夢ってなんだろう? 目標との違いは? に着目をしたので、
考察してみたいと思います。

「人の夢」というのは「儚い」というように基本は実現しないものを指すのではないでしょうか。
大金持ちに成りたい、有名になりたい、プロ選手になりたいなどなど。

小さい頃であれば、パン屋さんになりたい、お花屋さんになりたいと
よく言うのと同じで、それは実現とはほど遠くてもかまわない訳です。

ですが、昨今大人でも夢を語る人を見ていると、
違和感を感じて成らないのです。

映画業界を変えてやる!
社会を変えてやる!
新しい仕組みを作ってやる!

大抵こういうことを言う人は、実現はせず、言い訳ばかりです。
だから、小生、大人になって夢を語る人を信じられずにおります。

大人になって持つならば夢ではなくて、具体的な目標です。
それを達成させるには、幾多の苦労や困難が待ち構えております。
それに向き合えた末に目標をかなえることができるのです。

目標を達成させるには、自分を変えていかねばなりません。
夢を持っている人にはできないのが、この行為。
具体的な時間や達成度を立てながら、
地道に一つ一つこなしていく修行のようなものだと思っております。

小生も、35歳に達したい目標があります。
その目標に向けて、体調も整え、会社の事業も動かしながら、
毎日、毎日動いております。
この目標を実現させたい! と心から思ったときに、
自分の体をしっかり直して、体制をしっかりと整えたい、
その時にやることは、上記に書いた通り、一つ一つの地道なこと一個一個なのです。

よくドミノ倒しに例えます。

大きなドミノを描くには途中の過程のピースが不可欠で、
スカスカなピースが夢、ぎっしり詰まっているピースが目標であると言えるのでしょう。

小生が大好きなミスチルの桜井さんは、夢についてなんて語っているか
気になって調べてみたところ、

「夢を持とうよ!」
「夢って素晴らしい!」

なんて歌詞はどこにもなくて、
「さまよったり、中途半端だったりした末に何かが見つかる」
「夢を見るのはやめることにした」
というような内容が多いように思えます。

小生が小さい頃に描いていた夢は、
大人になった自分が具体的な目標を持つことで、
現実になっていくんだなと感じてなりません。

愚者になれ!

皆さん、こんにちは。
すっかり夏の暑さですね。
如何お過ごしでしょうか。

このところ、とても懐かしい方々と再会する機会を頻繁に頂きます。
あの当時は、接点が持てなかった方々とも、
5、6年ぶりに再会をしてお互いの近況を伝え合うと
思いがけない接点を見いだすことができ、
実際にお仕事に繋がっております。

人とのご縁は思いがけない接点で通じているなと。

きっと辛い事は苦しい事があったとしたら、
それはどこか近しい未来に向けての反動なんだろうと思います。

トランポリンのように生きることは、
常に浮き沈みを繰り返しながら、振幅が大きくなっていく。
でも、地に足をつけたままではいつまで発ってもそこから羽ばたけません。

トランポリンが最高点になった「ここぞ!」という時点で思い切って
飛び立つ勇気が、新たな自分と出会わせてくれる。
飛び立つ勇気を恐れないことが、大切なんだろうなと思っております。

当社も間もなく9期目になります。
早いもので、皆様のご支援やご指導を賜りながら成長を遂げております。

HPも9年前のままなので、この機会に一新を行うと思っております。
http://cosmobox.jp

当社事業は、設立当時の「映像制作」から大きく変化を遂げております。
現在の当社の取り組みは、映画を通じたコミュニケーションの育成が主な事業です。

ですので、単に映画を作ることを目的とせず、
そこから展開される人との出会いや気付き、社会に対しての疑問の投げかけを行い、
課題解決やコミュニティの醸成を図ることを主としております。

・犬猫の命を扱った「ノー・ヴォイス」の上映会が全国で続いており、
来年に向けた新作の長編映画の準備を行っております。
上映会+講演会、上映会+演奏会、上映会+ワークショップなどなど
様々な融合から、映画を観た後の気持ちを仲間と分かち合い、気づきへと繋げております。

・アクティブラーニング手法を取り入れながら、
映画制作を通じたコミュニケーション力の向上を目的としたワークショップも
御陰さまで広がりつつあります。
⇒仮サイトです:http://coney3.wix.com/coney

・そして、ここ最近は、とある企業様とロボットの共同開発を行っております。
こちらは、下半期に少しずつ情報解禁していけると思いますが、当社としても、とてもワクワクする取り組みです。

いずれの事業に於いても、「映画」「コミュケーション」が共通してあり、
小生が心から手がけたかった既存の教育手法とは違った社会へのアプローチ
実現し始めております。

映画のあり方をより社会に身近に、異業種に身近な存在にしていき、
映画制作が潜在的にもつ人と人とを結びつける可能性を
敷居の低い形で事業展開させていきたいと思います。

ここで、今よくお付き合いをさせて頂いている吉藤オリィさんの言葉を拝借すると
「賢者ではなく、愚者になれ」という言葉が心に残ります。

既存のレールや世の中が正しいと思うことにばかり着目するのではなく、
視点を外して疑ってみたり、自己流に変えてみることで、
今ままで抱えていたモヤモヤを取り払ってくれる行動に出会えるのだと思います。

愚か者が巻き起こす思いがけない発想が、
社会に思いがけない光を差し込ませるのだと思っております。

夢を掲げない姿勢

皆さん、こんにちは。
昨日は、台風が過ぎ去り、一気に猛暑となりましたね。
体調が芳しくなかったですが、今日は一変涼しく快適です。

5月に入り、いろいろなことが動き出している中、
今自分と仕事をしている方と、
ご縁が無かった方との違いを振り返る機会をよく持ちます。
長く太くお付き合いさせて頂いている方々との共通点に、
「夢を掲げないこと」が挙ってきます。

日々向き合っている課題や仕事を、しっかりとじみーちにこなしていく、
その結果強い絆や連帯感が生まれていることを感じます。

夢は空想、想像、希望など未来と繋がる一つのキーワードですが、
現実からは大きくキョリがあるため、
夢を強く掲げる人は、
持続性がなかったり、途中でリタイアされる方が多いよなと感じます。

有言不実行ではなく、無言実行だよなと。

夢を強く掲げる人は、
どっかで自分を追いつめて、結果ストレスになって疲れちゃうんじゃないかなと
思っています。

数日前、タモリさんのこの記事を見て、やっぱりそうだよなと再確認ができました。

タモリさん「夢があるようじゃ人間終わり」

夢は呑み会の席で語るもので、笑い話やギャグ程度の軽いもの。
それを実現させるという決意みたいなものは不要ではないかと最近よく考えます。

大きな夢を掲げるくらいなら、実現できる具体的な目標を掲げた方がいいと思います。
一つ一つコツコツと目の前のことを掲げていきたいと改めて思った次第です。

99%の感謝と1%の怒り

皆さん、おばんです。
お変わりございませんか。

GWは私の地元の釜石と盛岡に行って参りました。
93歳で一人暮らしをしている祖母に会ってきて、

友人の番田雄太君ともお会いしてきました。

彼との出会いはOriHimeロボット開発者の吉藤オリィさんとの出会いから。
雄太君は4歳の時の交通事故に遭ってから、全身が不自由ながらも、
OriHimeを通じて、社会との関わりに参加しながら、
前向きにポジティブに活動されています。

ミスチルさんが大好きなところでも意気投合!
ちなみに余談ですが、おいらが一番好きな歌は「渇いたkiss」です:)

そんな雄太君との話題で出てきた方が、広告プランナーの藤田ヒロさんでした。

正直なところ、ヒロさんは雄太君に教えてもらうまでは存じておりませんでした。
ヒロさんは世界をまたに掛けてご活躍される広告プランナーですが、
30歳の時にALSと診断されてから全身が不自由になってしまいました。
が、持ち前の精神力で今までのお仕事を続けながら、
ALS患者が健全な方と共に暮らしていけるための活動を日々、
彼なりの手法で取り組まれております。

不自由な身体でありながらも、
果敢に前に進もうとされる力に頭が上がりません。

そんな彼らに感化されたのでしょうか。
つい、一昨日、俳優デビューしてきました(笑)
盟友の作曲家庄子智一君、初監督のMVでチンピラ役に挑戦!
大根かなと思いきやもプレビューを見たら意外にも?!

実は小生、4歳〜7歳までの夢は俳優でした。
「男女七人〜」や「パパは〜」が大好きでしたし、
何よりビートたけしさんが大好きでして、
小学生の頃はよく出し物でひょうきん族や全員集合のコントをやってました。
同級生には高度すぎて、みんなキョトンとしてましたが(汗)

小さい頃の夢がちっぽけですが、こうして思いがけず叶うんだなと思うと、
人生って本当に何があるか分かりません。
良い意味でのドンデン返し。

実は小生生まれつき、ヒドいアトピーで、
全身が毎日痒くてとてつもなく痛いのです。
汗が出て、突発的に身体が動かなくなったりして。
この数年は、毎日動くのが大変な状況でした。

小さい頃に両親に言われたのは、おまえは出産した当時から
お医者さんにアトピーと言われたから仕方ないんだよなー
と笑いながら告げられて、殺したいほど両親を憎みました。
そんな子供を産んだのはあんたらで、毎日死にたいほど辛いのに、
よく自分の子供に対して、そんなに軽い言葉を吐けるよな! と。

両親に対しての憎しみや不信が未だに拭えないのは、
そんな幼少期からの数々の言葉の暴力と、
教育という名の虐待の積み重ねなのです。

それでも、この年になれば両親や家族と向き合いたいと思うものの、
他人は簡単には変わりません。
悲しみと憎しみはなかなか消えないものです。

雄太君やALSの患者のヒロさんのように全く身体が動けないわけではないですが、
身体が不自由な方の気持ちはとてもよく分かるつもりです。
自分がなってみないと分からない。
そして、その気持ちは他人には全部伝えることができない。

最近よくやつれたねとか激やせしたねと言われるのも、
化学療法に頼らず、アトピーと向き合っている治療の結果なのですが、
皮膚病は外見に現れるので、なかなか大変なものです。
そんな生活を34年間ずっと過ごしているので、
ストレスも溜まれば、
仕事が健全な方のようにうまくできないもどかしさがある訳です。

お陰さまで素晴らしい名医に治療をして頂いておりお陰で、
なんとか少しずつ身体はよくなっています。
全身にあった赤みも大分ひきました。
日々、生かされていることに感謝が絶えないのです。

「皮膚病は、死にたいけれども死ねない」
とクリニックの壁に貼られていてまさにそうで、
苦しい思いをされている方は沢山いらっしゃるんだろうなと思います。

健康であれば、気付かないことを
病を抱えているからこそ、外的なものに繊細があり、
食べ物や住まい、生活品への探求と感謝が常に絶えないことは、
有り難いと思えます。

自分はそんな感謝の気持ちを世の中に伝えるために、
この世に生まれ、こういう運命を生きているんだろうとポジティブに考えております^^

そして、こうして映画を撮っていることも、小さい頃から芸能界に憧れたからで、
生きることをテーマにした「ノー・ヴォイス」という作品にも
向き合うことができたんだと思います。

そろそろ次回に向けて長編映画の企画を動かし始めてますが、
次回作のテーマをやりたいと思うのは、きっと今の自分、
そして自分と共に愛を共有してくれる仲間がいるからなんだと思っております。

なかなか今までお話しなかったことですが、
なんとか元気にやってますので、どうぞ、ご心配ならさず!^^

雄太くんやヒロさんに勇気を頂きながら、
無理なく、自分ができることを一つ一つ進めていきたいと思います。

死にたい死にたいと思っていても、そんなことを考えながら日々と向き合っていたら、
きっと人生はあっという間なんだろうなと、思ってます。

FORの友達、WITHの親友、INの仲間

皆さん、こんばんは。
光陰矢の如し、あっという間に三月ですね。
おいらは、この2週間ほど朝まで作業が続いておりました。

お陰さまでクラウドファンディングで目標達成を致しました
短編映画「龍と踊り子」が無事完成を致しました。

ステキな大事を地元の書家の方が書き上げて下さいました

素晴らしいキャスト、スタッフ、そして、
地元の方々の多大なるお力添えのもと、素晴らしい撮影を行うことができました

自分の憧れた赤穂の地での撮影。
遠方ということもあり、いろいろな面で準備が大変ではございましたが、
地元の方々が多方面でお力を貸して下さり、撮影を行うことができました。

昼食や夕食では地元ならではの温かいお料理を振る舞って下さり、
キャストもスタッフも一同元気を頂くことができました。

最後はみんなで上空から記念写真!

この作品はこれから、大切にいろいろな場面で露出ができるよう準備を進めて参ります。

今月は、弊社参加作品「ORIGAMI」の仕上げを控えており、
昼夜問わず動き回っております。

二つの作品を現在手がけて、仲間の大切さを改めて実感しております。

映画製作は決して一人では行うことができません。
様々な属性の仲間が集い、お互いの違いを理解し、協力し合って初めて行うことができます。

良いことばかりが続くわけではなく、時として、思いがけないトラブルや不測の事態に遭遇することも多々あります。

その時に、身近な人間には、FORとWITHとINの3タイプがあることを最近教わりました。
FORは身近にいるけれども、波風が立つと離れていく小舟のように去っていく人。
WITHは同じ舟に集い、寄り添ってくれる人。
INはWITHよりももっと深い縁で繋がっていて、課題やトラブルを一心同体で向き合ってくれる人。

大きなことを遂げる時に、INの仲間の存在に感謝をすると共に、
この状態が「愛」であることを深く感じております。

自分とは違う人間が、自分と同じように物事を感じ、考え、分かち合ってくれる。
この愛の状態にある時、動かせなかった大きな岩をいつしか動かせてしまう、
そんな不思議なエネルギーに満たされることを感じてなりません。

生きるということは、この愛の状態を深く永く探していく旅なんだと思っております。

【FAAVO×旅もじゃ】赤穂に明日からロケハンです

皆さん、こんばんは。
古新です。

先月より呼掛けをしております赤穂でショートフィルムを作る企画ですが、
お陰さまで目標額の70%に達しました!

お陰さまで74名の方に温かいご支援を頂いております(2015/1/27現在)

出演者の幸染さん、kao=sのJACKさん、ミルクモーモー東優夏さん
素晴らしい才能のお三方が赤穂で繰り広げる龍と女性の恋物語を制作します!

明日から、仲間たちと赤穂にロケハンに参ります!

支援者の募集を30日まで募っております。
プロジェクト達成に向けて、何卒ご協力をよろしくお願い申し上げます。
https://faavo.jp/hyogo/project/442

マイノリティのススメ

皆さん、こんばんは。
睦月も後半戦、如何お過ごしでしょうか。

年始からいろんな方々とお話させて頂き、
今日はマイノリティについてお話したいと思います。

最近とても観たかったドキュメンタリー「立候補」をDVDで拝見致しました。
マック赤坂さんの奮闘を様々な候補者の人生模様を織り交ぜながら描いた秀作です。
演出の仕方や思わず笑えるカットまで、テンポ感がよく素晴らしいと思いました。

マックさんはマイノリティですが、かっこ良く映るんです!
奇をてらっているかのように見えても、一つの芯がしっかりしているから、
どこか見過ごせない、どこか共感を覚える、そんな感想を持つ方も少なくないのでは
ないでしょうか。

得てして、私もマイノリティだと思います。
というか、マイノリティが好きなんでしょうね。
多数派にはなぜか懐疑的。というよりかは、マイノリティが持つ可能性の大きさや
世の中を良い意味で疑う視点が好きなのでしょう。

小さい頃から虐められてきたり、家にも学校にも居場所がなかったので、
発想がきっと周りと大分違っていたんだと思います。

未だに親父とは大げんかをします。
父は権力や金や肩書きが大好きな人間です。
そんな父と本質的な話でぶつかり合おうとしても、一方的に押さえ付けられ、
議論ができません。
そんな悲しさに苛まれながら、親子の不仲に悩んでおります。
価値観の違いというのは、何十年経っても平行線なことはあるのだなと感じます。

世の中の大多数というのは、安定であり、危険は少ないように思いますが、
ある種不安定さに弱く、危険に気付きづらいという要素も含んでいるように思います。

食の問題、医療、エネルギー……
身近にあるマジョリティは、それが当たり前が故、
私たちの思考からはそれが無くてはならないものと考えてしまいますが、
それがある種の危険性をはらんでいることを忘れてしまうことこと、
自分の身を脅かすことに繋がると考えています。

みんながマック赤坂さんみたいになれとは言わないですが、
そういった視点で物事を観て、価値観の違いを胸を張って主張していくことこそ、
本来の生きる姿だと常々感じます。

多数決で決まらない社会は、きっと創造に溢れ、相手を理解する姿勢を追いかけ、
そこから新たな価値や希望を見いだしていけるのだと思います。

そんな制作者で生涯ありたいし、社会の視点を外した立ち位置から
物事を言及していける人間でありたいと、今月は特に思っております。


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