2013Archives

未来は変えられない、過去は変えられる。

皆さん、こんにちは。
光陰矢の如し。
様々な出来事の連続に、日々喜びと共に、反省と課題を感じています。

今日は、ちょっと変わったお話をします。

少し前、一、二年前位から、夢の中で
「未来は決まっている」というイメージを強く持つようになりました。
未来の出来事は、今から既に決まっているという考え。
起きてしまう出来事は、もしかしたら因果応報で、
避けることのできない運命なのではと。

精一杯努力しても、理想の未来にたどり着かないことはあります。
その時に、過去の努力が足りなかったのではないのだろうと悔やむことが多々有りました。
でも、それは変えられない現実。
悔やむ度に、ネガティブに落ち込んでいきます。

でも実は、悔やむ必要はなく、
その人のベストな状態が、その結果を引き寄せている。

それら起きてしまった出来事を如何にして咀嚼して、
前向きに考えていけるか、
それが心の成長と共に、ステキな未来が訪れるきっかけになるのではと、
最近感じております。

全ては自分の心をプラスに成長させてくれる大切なエッセンス。

そんな時に、数日前、とある本からステキな言葉に出会いました。
「過去は変えられる」

……自分が巡り会いたかった言葉に出会いました。

「未来は変えられない」+「過去は変えられる」

出会った出来事から、自分が如何に成長していけるか、
悲しい過去、辛い過去も、後悔するような出来事も、
裏っ返すと、自分の心を豊かに広げてくれるきっかけではないかと思っています。

ああすれば良かった、こうすれば良かったではなく、
きっと全力で何かに向き合っているこそ、その出来事に間違えはなく、
その出来事から、何を学んでいくかが、
自分を大きく成長するきっかけだと感じてます。

だから、
「未来は変えられない、過去は変えられる。」

という発想をこれからも、発信していきたいと思います。

ストーリーコミュニケーション〜自分と相手の『魅力』を発見するコミュニケーション・プログラム〜

皆さん
こんにちは。
5月ももう終わりにさしかかっておりますね。
如何お過ごしでしょうか。
私の方は依然として、激動の毎日です。
これから映画の完成に向けて、さらにいろいろと作業が舞い込んでくることと
思います。

さて、先週は、中野の区役所で自主勉強会の講師をさせて頂きました。
既に33回開催されているNASという勉強会で、
「人生ストーリーを体感する 
    
~自分と相手の『魅力』を発見するコミュニケーション・プログラム~」

という新しい形式のセミナーを開催させて頂きました。

私たちの日常には、誰しも感動が有り、
それが一人一人の魅力になって輝いています。

その魅力をストーリーの観点から、客観的に見つめていくことで、
自分の生活のストーリーを可視化させていくというこのプログラム。

中野区内の会議室に大勢の方が集まって下さいました

総勢60名近くの参加者の方が集まって下さり、
グループごとに、私からのお題を考え、ディスカッション形式で
プログラムは進行をしていきます。

私たちは、日々何かを《演じています》
演じている自分を感じ、考えていくことで、
私たちが持っている魅力を顕在化させるのが、このプログラムの目的です。

ワールドカフェ的グループディスカッションの後は、
身体ワークを取り入れて、相手との距離感を縮めるワークを行います。

自分のこと、相手のことを知ることで、
日々の生活に於ける自分の立ち位置、そして強みを体感してもらいます。

会場はすごい熱気!

このプログラムは、今後も自治体や企業での研修に繋げていきたいと思っております。
お問い合わせは、http://cosmobox.jp/contact.html まで!

次回は、6月29日(土)に私の地元の和光市で
「シネマコミュニケーション前半」を開催します。
ご興味がありましたら、是非ご参加下さいませ。

詳細が出てきましたら、ご案内させて頂きますね!

セカンドハーベストさんとSave Minamisoma Project

皆さん、こんにちは。
如何お過ごしですか。
私は先ほど、南相馬から戻って参りました。

野馬追と共に、2年間、足しげく通っていた相馬、南相馬ですが、
今回は、セカンドハーベストジャパンさんのご縁より、
仮設住宅に向けた食料支援の配給でお手伝いをさせて頂きました。

ボランティアに参加して、
海外の方の参加が多いことに先ず驚きました。

食糧は、国内外から店頭販売に余剰したものを
企業が提供し、それを路上生活者の方や、今回の東日本大震災の被災された方々に
届けられるというプロジェクトです。

スタッフ皆さんが明るく、ポジティブに活動をされており、
日本人スタッフもわざわざ京都から参加されており、
40名近くのボランティアさんが
仮設住宅を巡りながら、物資を届けていきました。

車からの搬出、凛冽/分配、アナウンス、住居への運搬を
みんなで手分けして行いました。
回を重ねる度に呼吸が揃ってくるのがよく分かります。

前日から南相馬に入り、24時間に満たない間に
ボランティアスタッフと地元の方々の連携がみるみる深まっていき、
のべ1000世帯に食糧を提供、2tトラック山積みの荷物はすっかり空になりました。

今回は、自分の知っている野馬追以外の南相馬を知りたくて、
お手伝いで向かいました。
随所撮影も致しましたが、目的は自分の知らない南相馬と出会いたいことでした。

野馬追は、確かに象徴的な行事では有りますが、
その行事の背景には、仮設暮らしの生活の中、
前向きに暮らしている方々の気持ちが根底にあると昨今感じております。

2年が経ち、食糧の不足は大分軽減されてきたかと思います。
今回感じたのは、ボランティアが訪れることで、
ご近所さんたちが、顔を合わせて会話をする機会、
ご近所さんの健康や様子を知る機会が生まれるということでした。

メディアでも仮設住宅が取り上げられる機会が少なくなってきた中、
ご高齢の方が沢山おり、生活には様々な不自由があると話されておりました。

その中で、このように若い人、海外の人が来る機会というのは、
仮設住宅の方には、とても貴重だと話されておりました。

食糧の不自由に事欠かない現在ですが、
余っている食糧の多さを見過ごしている現実があるのではないかと
最近よく感じていました。

そんな折に、このプロジェクトに参加できたことは、貴重な体験でした。

犬猫の映画もしかり、
今回の食糧もしかり、

現在の豊かな日本には、見え隠れしている様々な命が沢山あることを
痛感しております。

映画へのご支援を宜しくお願いします!

皆さん、こんにちは。
GW、如何お過ごしでしたか。
私の方は、いろんな出来事の連続でした。

こどもの日のチャリティークルージングも
無事、上映会を終え、相馬のご縁がまたいろんな所に広がりました。
ノー・ヴォイスや野馬追の活動をしていると、
双方で不思議な繋がりがあることに日々、驚いております。

40名近くの方々に野馬追を観ていただきました

「ノー・ヴォイス」もドキュメンタリーパートも編集が佳境でして、
ドラマパートの追加撮影を行い、主題歌や最終調整作業を行っております。

追加撮影は、このような犬目線の映像を撮影してくるつもりです。

間もなく完成を迎えようとしている「ノー・ヴォイス」ですが、
本当に多くの方々のサポートがあり、ここまでたどり着くことができました。

最近では、「ひまわりと子犬の七日間」の公開も有って
保健所に運ばれてくる犬のことに関心が集まっておりますね。

私どももこの映画の話をしていると、
犬猫のことを知らない方々が
保健所や殺処分の現状に驚かれることが少なくありません。

また、しっかりと犬猫を飼われている飼い主さんにとっては、
捨てられる犬猫、殺される犬猫の境遇は
とても心痛むもので、事実に触れるのは辛いとお話される方もおります。

この映画は、犬猫と日頃触れることがなかった方々、
これから犬猫と共に暮らそうと考えている方々に、
そして、小さなお子さんをお持ちの親御さんに、
弱者の犬猫を大切にしていく気持ちのあり方をバトンタッチで
繋げていきたいと考えております。

犬猫だけの話ではなく、私たち身の回りの出来事を見つめ直すきっかけとして、
この映画を広げていきたい、というのが私の想いです。

皆様から賜りました資金は大切に使わせていただいております。
劇場公開や上映に向けて、スタッフ・ボランティアさんが
一丸となって動いておりますが、
制作費の目標額に届いていないため、
公開に向けた動きも少々遅れている状況です。

皆様の温かいご支援で、この映画が子供と大人の心の交流に繋げていきたいと思います。
何とぞ、ご支援、応援のほど、宜しくお願い致します。

映画のサポートページ:http://no-voice.com/suponsor.html

志月を無事終えて


皆さん、こんにちは。

如何お過ごしですか。

世の中は既にGW!
私の方は志月は、激動の打ち合わせとイベントのご招待を頂き、
連日てっぺん帰りでした。
凄まじい皆様のパワーを頂いた月でした。

そして、野馬追の映像を字幕付きで公開致しましたので、
ご報告させていただきます。

野馬追の活動を通じて、ステキな方々とのご縁が広がり、
福島の想いが多地域に伝播していることを肌で感じております。

6月30日(日)は宇都宮の光琳寺さんで上映会を開催致します。
(詳細は改めて、お伝えしますね)

明日5月5日は、「チャリティ☆カジュアルクルージング 2013」
というイベントでこの映像の5分バージョンが流れます!
海上での野馬追、どんな風になるのか、今からすごく楽しみです。

映画「ノー・ヴォイス」もこれから完成に向けて作業を進めております。
随時ご報告をして参ります。

制作費はまだ目標額には達して足りておらず、
完成に向けての大きな課題を抱えております。

映画「ノー・ヴォイス」完成に向けて、
ご支援を賜われますよう、何卒宜しくお願い致します。

映画「ノー・ヴォイス」:http://no-voice.com
facebookページ:https://www.facebook.com/novoice.movie

「ノー・ヴォイス」ドキュメンタリー編集

皆さん、こんにちは。
三寒四温が続きますね、お変わりございませんか。

映画「ノー・ヴォイス」ドラマパートの音編集作業を行っております。
ドキュメンタリーパートもいよいよ編集大詰め!

30時間近く撮影した素材を30分強にまとめる編集作業。
今回の作品でキーパーソン(キードッグ?)のクール君!

ドキュメンタリーは、昨年History Channelで放映された「相馬野馬追」の撮影で
ディレクターの一人を体験させて頂き、
ドキュメンタリー制作の魅力に惹かれていました。
ドラマに続き、ドキュメンタリーも監督させて頂くこととなり、
各団体様へのご挨拶から、撮影に向けての準備を進めていき、
ようやく撮影が全て終わったのが、4月の頭。

今まで出会わなかったような方々とお会いするのが本当に楽しく、
お話も1、2時間では収まらないほど、長時間に渡りました。

譲渡ボランティア団体様、今西先生、獣医師先生、保健所の方、地域猫を活動されている方、
様々な視点から本作を追いかけました。

犬猫のドキュメンタリーと言えば、「犬と猫と人間と」ですが、
この作品は、映画の制作を始めた当初の2011年に仲間と一緒に拝見させて頂き、
とても勉強になった作品。

「ノー・ヴォイス」では、捨てられる命が救われて、そしてピカピカになっていく姿を
追いかけていき、
殺処分の現状をネガティブな批判にせず、
どうしたら環境がプラスに変えていけるかをポジティブに考えいく姿勢を大切に、
取材、編集をしております。

「なぜ、捨てられる命が生まれるのか、
なぜ、望まれない命が生まれるのか」

なぜを様々な視点から感じ、考えていけるのが映画の持つポテンシャルであると
強く感じます。

昨日完成したバージョンの映像を観て頂き、
今西先生からお墨付きの評価を頂きました。
とても嬉しく、これは私だけの力ではなく、各関係者様のご協力、
仲間の尽力合ってのことと感じております。

この場を持ちまして、皆様には感謝を伝えたいと思います。

映画「ノー・ヴォイス」来月には、いろんな情報をご報告できそうです。
スタッフ全員が全力で公開に向けての準備に走っております。
応援を宜しくお願いします!
facebookページ:https://www.facebook.com/novoice.movie

人生を全うするということについて。


皆さん、こんばんは。
お変わりございませんか。
今年は桜はものすごく早かったですね。
私も少しだけお花見を堪能しましたが、例年に比べてちょっと違った楽しみ方でした。

さて、映画「ノー・ヴォイス」も足掛け2年以上経ちます。
企画を頂いた方に感謝が耐えません。
そして、映画はやはり、長く関わるほどにいろいろな視点、
そして自分自身を修業させてくれる存在だと感じます。

「ノー・ヴォイス」を創っていていて時々感じることは、
自分自身の人生に関してです。

犬猫の話なのに、なぜだか自分のことを思い浮かべてしまいます。

センターで小屋の中にいる犬猫たち。
通常七日間で生かされるか、そのまま「殺処分」されてしまうかが
決まるかは、なんの違いなんだろうと感じます。

なんのために生まれてきた命なんだろうと。

私も今でこそ、肉を食べることはめっきり少なくなりましたが、
今までは頻繁に牛や豚の肉を食べておりました。
その命がどこから来て、どのような経緯で頂けるのかを
考えることが少なかったのが20代だと思います。

命には、望まれない命、必要とされる命はあってはいけないこと
ということに最近よく気付かされます。

命は巡り巡って誰かの幸せに繋がり、
その幸せは、また誰かの幸せに繋がります。

犬猫もそう、同じで、
人間の幸せに生きているのではなく、
自分が幸せになり、かつ、誰かが幸せになれるために、
生まれてきたんだと感じます。

他者、見えない誰かへの愛。

ノー・ヴォイスも野馬追も、そして
お誘い頂く様々な企画も、
なんだか自分自身の試練に感じてなりません。

生きるとは何か?   

一言では収まらず、きっと、自分自身の果てしない旅路の末に
出会うものなんだとうっすら感じております。

近く、古新記(2)も書きますね。

相馬野馬追・二年の軌跡vol.3〜中野編〜

第3回目の上映会は、中野駅から徒歩数分のところにある「なかのば」さんで
開催を致しました。

沢山の方に集まって頂きました

この日のゲストには、いわき市立湯本第二中の澤井史郎校長先生が
この上映会のためだけに、わざわざご来場を頂きました。
澤井先生は、相馬野馬追/本映像と教育との関わりに付いてご感想を賜りました。

USBメモリに写真を入れて、お話をいただきました

澤井先生のお話はとても面白く、聴く方がついつい聞き入ってしまうお話でした。
震災直後、学校を開放し、避難されている方々が過ごしやすい環境を確立され、
中学生がボランティア活動を通じて、社会への貢献の意識を伝えていかれました。

被災地に必要なことは、元気を取り戻すこと。

比較的被害が少なかったいわきが
他地域のためにできることはボランティアだと思いつき、
まずは、東京から来た毛布を、洗うことを行ったそうです。
その750枚は、その冬のうちに全て配布されたとのことでした。

翌年には、澤井先生は、子供たちに中野のオリーブ栽培の活動などを通じて、
自分たちの手で復興を手がけていくことの大切さを教えていかれました。

「かわいそう」では何も始まらない。

今の教育は、手法を重視して、何故それを教えるのかというその先の目的を
伝えられる先生が数少ないとお話されておりました。

被災地で必要なのは、過去の悲惨さを思い返すことではなく、
未来に向けて何かを進めていくという力。

手を汚してゴミを分別したり、ご老人のために食事の準備をしたり、
誰かの為に何かをするという姿勢を教育現場に押し出していきたいと話されていました。

また、相馬野馬追の映像をご覧になられ、
その場所に住み続ける所以は、文化だと熱く語られておりました。

毎年、必ず行われる祭を楽しみにその場所で生活をするきっかけが芽生え、
元気や希望が溢れるには、文化が大切であり、
野馬追の映像から、辛さや悲惨さではなく、前に踏み出す力強さを感じられたそうです。

私自身も、この映像は、生徒さんと先生が一緒にご覧になって頂き、
「文化とは何か」「地域とは何か」を語って頂くきっかけにしてもらいたいと思います。

今回の映像は、出来る限り主観を取り除き、
ソーシャルメディアを通じてご提供頂いた映像素材を繋ぎ合わせたものです。
画質の差もあれば、手ぶれしている素材もあります。

ただ、各撮影者の方々の視点を繋ぎ合わせると一つの映像資料となることを
この時代ならではの環境がもたらした初めての経験でした。

この映像は、もしかすると、
被災地のことだけを取り上げたものではないのかも知れません。

世代間の交流が簡素になり、
震災以降離散した家族が出てきてしまっているこの時代だからこそ、
私たちが大切にしているものは何で有るかを考えていき、
地域の素晴らしさ、生活を豊かに暮らしていくには何が必要かを
是非、世代を越えて語り合って頂けたらと思っております。

三回の上映会を通じて感じたのは、
私が被災地にしていきたいサポートは「教育」であるということです。

仮設住宅に住み続ける方が沢山おられ、その方々は大変なストレスを感じながら、
生活をされていることと思います。
そして、現地には子供たちが次々に地元に戻ってこられているようです

その中で、コミュニティが崩されてしまった地元に
生活をする希望を生み出してくれるのは、子供たちだと感じます。

今回の澤井先生の出会いを通じてさらに強まった気持ちは、
福島の子供たちに会いにいきたいということです。

これから上映を通じて、
私自身がこの映像をなぜ創ったかをお話させて頂きたいと思います。
澤井校長先生も大切にされている子供たちと社会人が交わるきっかけを
積極的に取り組んでいきたいと思います。
きっと、それは私自身も子供たちから
何かを勉強させて頂くことになるんだろうと思っております。

震災直後に現地に訪れた時に感じた臭い、
この映像を創ることになったきっかけ、
自分の過去とこの活動の繋がりを語らせて頂きました。

そして是非、生徒さんに動画カメラを持って頂き、
皆さんが各視点で撮影した映像を繋ぎ合わせて、
一つの作品を創ってもらえたらステキだなと思います。
そんなお手伝いを自分自身が映像のことをお話させて頂き、
きっかけを創っていきたいと強く感じております。

相馬野馬追・二年の軌跡vol.2〜高円寺編〜

野馬追の上映会場を都内に移し、第2回は高円寺素人の乱にて、
第3回は中野のナカノバで行いました。

素人の乱では、震災後、漫画や玩具を被災地に支援された
漫画家の山本夜羽音先生をお迎えして、
震災後の活動、現地の最近の様子、そして野馬追と縁の深い平将門について
語って頂きました。

北中商店街の素人の乱12号店で開催!

twitterを活用して、物資の支援をされていた山本先生。
震災直後にすぐに行動を取られたきっかけは、阪神淡路大震災の際に、
仕事の多忙さから支援に伺えなかったことだそうです。

震災直後のことを語っている山本先生

石巻、女川、南相馬と被災地を回っていき、
南相馬の支援の環境が整っていなかったことを知ったとのこと。
そんな中、野馬追の関連から、
武者絵のオークションで義捐金を送られる活動をされました。

「風と雲と虹と」の大河ドラマの影響から、

昔から平将門のことがとても大好きだそうでして、

相馬野馬追の歴史を語って頂きました。
相馬重胤の代に、下総の相馬が福島に移り、

阿武隈山脈と日本海に挟まれた地域は、
伊達藩にとって関東に向かう格好の経路で、
周囲に強豪の藩に囲まれた相馬家が現代にも代々血筋が受け継がれているのは、
相馬野馬追を通じた軍事訓練をしていたからと言い伝えられています。
加門七海さんの「平将門魔方陣」から
平将門所以の神社を線で結ぶと北斗七星が描かれるそうです。
参照:http://www.ippongi.com/

山本先生は、東京にも培われる平将門の逸話から、
実際に神社を巡り歩き、
福島の支援に繋がるキャラクターを考案していきたいと語っておられました。
野馬追の話に留まらず、福島の放射能の話題、食のこと、
同じ福島でも場所によって状況が異なることなど、白熱した話題は
懇親会上のコクテイルさんまで続きました。

参加者と熱く語る山本先生

第2回目は、高円寺らしい歴史的、サブカル的な内容が込められた会となりました。
福島出身の方、福島と東京を往来しながら仕事されている方が
上映会を通じて、現地の今とこれからに付いて語った熱い一日でした。

DVDも無事、配布ができました。

褒める教育の在り方

「今 僕のいる場所が 望んだものと違っても」(Mr. Children「Any」より)

間もなく四月ですね。
皆様如何お過ごしですか。

私の方は、現在「ノー・ヴォイス」ドラマの編集作業の佳境を向かえると共に、
ドキュメンタリーの撮影を連日行っております。

ドラマの音楽には、下関のご縁から作曲家の和田薫先生が担当をして下さることと
なりました。

和光市が誇る「サンアゼリア」の和田薫先生

私が18年間お世話になった和光市が誇るホール、サンアゼリアで
和田薫先生が「ノー・ヴォイス」ドラマパートの劇伴を演奏して下さいました。
映像の空気感にとてもマッチした素晴らしい音楽。
和田先生は2006年から
和光市のこのホールでリサイタルやイベントを開催されているとのことです。
ですが、私と和田先生とのご縁は、実は山口の下関、
巡り巡って和光市で繋がりました。
ご縁繋ぎをして下さいました方々に心より感謝申し上げます。

今、抱えているものが沢山あり、映画の製作と共に、
少しずつ携わっている活動の整理をし始めております。
ノー・ヴォイス、野馬追、映画祭、8890、そして会社の映像制作事業
一つ一つを振り返ってみると、
それらはどれも自分の過去に抱えていた悩みや憧れだったりすることに気がつきます。

犬猫、馬、地域、コミュニティ、コーポレート……
社会と縁が深いものばかりが現在の私の活動のテーマなんだと気付かされます。

「社会」きっとそれは子供の頃の自分にはとても縁遠く、
一番接することが少なかったものだと思います。
幼少期から強い憧れがあり、子供の頃から早く大人と接したい、
仕事をしたい気持ちが強くありました。
今になってみると、そのズレは、
自分の活動の色として節々に見えていたりするのではと振り返っております。

今日は、とある動物病院の先生取材致しました。
日本の獣医学の普及を長年にわたり取り組んでいる先生でして、
既に50年近くも業界に従事されているとのこと。
先生から伺った内容は、日本と諸外国の犬猫の飼い方の大きな違いのことでした。

日本の場合は、ペットは主従関係、外飼いが当たり前だった環境の中、
諸外国では、共生、コミュニケーションを大切にする意識が確立していること、
そんな違いを教わりました。

ペットを叱る、しつけるではなく、
褒めて育てる飼い主の姿勢が大切であることをお話されておりました。

褒めて育てる、
日本の教育現場では真逆な環境が多々あったかと思います。
自身も小さい頃から、これと真逆な環境で育ち、それが当たり前と思い込み、
映画の現場でもそんな環境が日本では今まで多々あったかと思います。

自分がダメなんだ、自分が間違っている、
そんな意識をずっと持たされる環境で育つことを「当たり前」とする環境。

ただ、この数年は、真逆の発想の方々とお会いすることが多々有ります。
罵声や叱咤ではなく、良い部分を育てる工夫をする。

この教育姿勢こそが、今の日本に欠けているものであり、
これからドンドン普及させていくべきものではないでしょうか。

変わっているから悪いのではなく、
変わっていることを認められないことを省み、相互に成長をしていく姿勢。
それこそが本来の教育だと感じております。

社会がポジティブに、相手を認め合っていけたら、
子供はもっと豊かに成長していけるだろうと感じております。

取材した獣医師の先生に私の過去をチラッとお話ししました。
先生は、「幼少期抱きしめてくれる人がいたら良かったですね」
と仰って下さいました。
確かに振り返ると厳しくしてくれた人はいても、
温かく抱きしめてくれた人の記憶はほとんどないんです。
唯一思い返せるのは亡くなった祖母が優しくしてくれた記憶だけです。

家族とはなんなのか、生きるとはなんなのか、
日々自問自答をしながら、創作活動をしております。

小学生から大学生までドラマが大好きでずっとテレビっこでした。
いつしか、自分の憧れの創作活動の世界にいることは、とても不思議です。

業界に入り始めたことは、商業ドラマや商業脚本をバンバン描いてやるという
野心がありましたが、今の立ち位置はちょっと違うのかなと振り返ったりします。

子供たちと物作りを楽しみたい。
そして今から10年後、笑顔で日本を誇りに思える社会を一緒に築きたい。

教室の先生しか仕事はないと思っていた自分が
いつしか、映画の力で教育や社会に携われる自分がここにいるんじゃないかなと
思い返しております。

獣医師の先生は私に、「先生、まだまだやることが沢山ありますね」と
笑顔でお伝え下さいました。
お言葉を拝聴し、まだまだ勉強すべきこと、成長すべきことがあるなと
改めて感じた時間でした。
何より先生の笑顔にホッとした2時間の取材でした。

今は、この映画を完成させて、
いろんな地域の子供たちと語り合いたいという気持ちが胸いっぱいです。

褒める教育がもっと日本に普及していけるよう、
ポジティブに、そしておおらかに、
引き寄せられる出来事に向き合っていきたいと思います。

日本がもっとポジティブで、良い部分を褒めていけるようになれるよう
少しずつ、そして長い目で変わっていけるよう、
日々精進していきたいと思います。


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