2016Archives

仕事とは技術は元より人と愛で生み出すもの

毎日、深夜の帰りが続きます。
ありがたいことに、いろいろな方々のお誘いを頂きながら、
自分が今できることは何かを徹底的に考えながら、時間を使っております。

思うことは、生まれるお仕事、ご相談頂くお仕事全て、
その人の人柄に起因すると思っております。
技術の蓄積、技術の提供は勿論最低限必要ですが、
それよりも、その人がどれだけ、真摯に仕事に向き合っているか、
そのクライアントを尊敬できるかだと思っております。

これは、仕事だけでなく、教育現場での教師と学生との関係も近いと思います。
知識をいくら披露しても、それは相手に響きません。
テクニックをいくら伝えても、それは単なるコピーでしかありません。

大切なことは、いかに向き合っていることを深堀ができるか、
そして、その環境を取り囲んでいる人と如何に向き合えるか、

人と愛。

毎日、様々なお仕事をさせて頂き、感じることはこれに尽きます。
頂くお仕事で愛を感じる。
逆に愛のないお仕事は、お請けしないスタンスも大切なのかもしれません。

当社でいうながら、
映画の仕事、映像制作の仕事、教育現場でのアクティブ・ラーニングの仕事、
全てに通ずる、大切なことだと思っております。

最近よく聞くリーダーシップの必要性について

アクティブ・ラーニングに関して活動していると、
主体性、自発性を促す教育という流れから、
ダイバシティ、グローバル化に対応できる人材が求められているという
考えが社会に広がっている気がいたします。

ともすると、
アクティブ・ラーニングはリーダーシップを育成する仕組みでしょ、
みたいな話もちらほら聞かれますが、小生は違っていると思います。

日本は受け身の環境、相手の空気を読む雰囲気が強いので
主張ができない、国際社会で勝てないということを感じることはあります。

小生も仕事がら、会社を経営して、映画を監督する立場なので、
リーダーシップの気持ちを持つことは大切だと思っております。

ただ、リーダーシップを持つのは、チームの中の一部であって、
リーダーを補佐する人もいれば、
陰で支える人もいて、いろいろな才能のある方がいるわけです。

確かに今、日本にはリーダー的存在が少ないという感覚はありますが、
リーダー意識を創出するだけではなく、
チーム・組織でどのように個性を伸ばし、
それぞれが才能を尊重しながら、
連携を取っていくかの心構えが大切だと思っております。

仕事とは、顧客の顧客のために

当社CFO兼COOの松本沙織がBiz/Zineというサイトにて取材を受けました。
小生との出会いから、当社での仕事の関わり方などをお伝えしております。

また、北九州のユーラステクノ社様とのご縁を頂き、
企業紹介映像を制作させて頂きました。
このようなステキな機会を授かりましたこと、心より感謝申し上げます。

当社は、
1)映画製作・上映会 
2)企画・提案に力を入れたの映像制作  
3)アクティブ・ラーニングワークショップ・講演会

の3つを事業の軸としております。

そこには、必ずB2Bにせよ、B2Cにせよ、コミュニケーションの活性化・向上化を
念頭にお仕事をさせて頂いております。

常に大切にしていることは、
ご相談頂いているクライアント様のニーズや目的だけではなく、
そのクライアント様が繋がっているのは、誰なのか、どのような方なのか
という顧客の顧客を意識することです。

自分が直接触れる機会がない顧客に対して、
実際に現場に出向いていき、体感や体験を通じて、想像を働かせていき、
求められているものが何なのかを洗いざらい抽出していく。

そこに各案件のテーマが生まれ、それを元に内容を設計していく。
そんな風に心がけて仕事をさせて頂いております。

昨今お問い合わせが多いのは、インバウンドや日本の食に関するご相談。
小生は、映画を通じて、各地域に出向くことが多いので、
地方の魅力はよく存じているつもりです。

中から見ると当たり前のことでも、外から見るとかけがえのない価値で、
外の視点から自分たちの強みを理解していくことで
自分たちの資産に対しての誇りや自負心が芽生えてくると思っております。

地域活性には、若者・馬鹿者・よそ者の三つが必要と言われますが、
まさにその通りだと思い、
これからますます観光誘致や地方創生が進んでいく中で、
自分たちの当たり前を多角的に見つめていくことが、
経済発展のきっかけになると感じております。

寿司業界と映画業界で考える下積みは長い方が本当にいい?!

半年くらい前に、ホリエモンさんにより
寿司職人は長い下積みが必要か? という議論がネットで話題になりました。

ホリエモンさん曰く、長い下積みは不要とのこと。
時代の流れで、昔のような職人としての下積みのあり方が変わってきたのでしょうね。

確かに長い時間下積みをすることは、
一つ一つを丁寧に覚えて、師弟関係を構築していくという
伝統文化継承の一つのあり方なのでしょう。

精神の鍛錬も磨かれ、その職を天職として
生涯全うするという意味合いもあるのだと思います。
逆に向いてない人間は、その下積みの間に淘汰されてしまうのでしょう。

もう一つ考えられるのは、専売特許の考え方です。
花形の職に技術ある若者が溢れかえってしまっては、
その価値が下がってしまうという発想。
お客を取られ、単価も下がってしまうという考え方です。

もしかすると、下積みを重視する意味は後者が強いのかもしれません。

映画の世界でも高価なフィルムを使って、
巨額の資金を投入するわけですから、
下積みが大切という発想は日本に昔から根付いております。
昔は40代で監督が若手と言われていた時代もあるくらいですから。

それだけ高価なものを扱うには、しっかりとした技術と人間性・精神性を備えよ、
という意味なのでしょう。

ですが、実は映画の世界にも、
日本では、代表作「人情紙風船」で知られる28歳で亡くなった山中貞雄監督

海外だと、「市民ケーン」のオーソン・ウェルズ監督は26歳。

実は、古い時代でも若い時に名作を作った監督は少なくありません。

今では、デジタルが普及し若手でも簡易的に撮影ができるようになった時代、
下積みを経験せずに、作品を撮る方は普通になってきました。

小生の場合は、映画監督に最初からなろうなんて全く思ってもいなかったので、
制作部・助監督・監督補など、現場の下積みをいくつも体験できたことは、
自分にとっては良かったと思っております。

同時期に学校にも通っておりましたが、
現場で学んだことの方が断然鮮明に覚えておりますし、
何より実践で生かせるものが多かったと思います。

下積み時代で最も価値を置いているものは、精神的な鍛錬に思えます。

では、長い下積みと短期間で実践に出るのは、
果たしてどちらがいいのでしょうか。

情報が活発に共有され、専門職の学校も開かれた形になり、
先の寿司でいうなら三ヶ月でプロになれる時代だそうです。

小生は、短期間で凝縮して学んで
実践で生きた学びを習得するという考え方に、大賛成です。
もちろん、長く修業してプロになるという発想も間違ってはいないと思います。

先日も述べましたが、20世紀の一つの正解をみんなで一斉に求める形から、
21世紀は個々が納得解、それぞれが納得のいく正解を一つにこだわらず
見つけていく時代になったのです。

過去を懐かしんでも戻ることは決してできません。

現代に大切なことは、実践の中でひたすら修業をして、トライ&エラーを行いながらも、
古くから続く匠の伝統がいかに深く、洗練されているものであるかを
学ぼうとする気持ちを忘れずにいることだと感じております。

実践で学ぶということは、もしかしたら下積みで長く学ぶことと
同等に大変かもしれません。
自分のお師匠さんが側にいない中で、なんとか工夫をして作業をこなすわけですから。

ということは、とどのつまり、
長い下積みも、短期間で実践に出るのも
どちらも悪くはないということで、時代の変化で、選択肢が増えただけのこと。

どちらを選択するかは、それぞれの趣向だと思いますが、
どちらもプロの道に入るということは、とても厳しいわけです。

小生の場合は、下積みは6年でしたが、その間に作品を生み出しては、
いろんな映画祭で賞を頂き、ハイブリッドなことをやっていました。
自分にとっては、性格的に、違う二つのものを同時に行うというのが
性格でもあり、性に合っているのでしょう。

学校でいろいろな知識を学んでも、そこで決して満足するのではなく、
その知識が生きていくためには、
生身の人とたくさん会い、いろいろな価値観の違いとぶつかり合いながらも、
すぐに逃げずに、辛抱強く耐え、
そこから自分の哲学や教科書を築いていくしかないのだと思っております。

教育が地域やロボットと連動していく

毎日お陰様で様々な職種の方とお打ち合わせしますが、
それぞれのビジョンやターゲットのベクトルが近しいこともあり、
横連携が生まれてきている状況です。

時代の流れもレイヤーの時代、いろいろな層を重ね合わせていく時代になったと
思います。
佐々木俊尚さんの「レイヤー化する世界」ではウチとソトの概念が崩れてくると
お話されております。
まさに、その感覚を実感しており、それが標準な世の中なんだと思っております。

中世から近代国家まで国に仕組みの変化とインターネットの場との関係性

著書から一部、佐々木さんのお言葉を引用させて頂きます。

『「第三の産業革命」は先進国のウチとソトをなくし、
先進国も新興国も含めてひとつの大きな〈場〉をつくり、
ウチソトの境界を消滅させようとしています。
しかしそれは、いままでウチソトの境界に守られて豊かな生活を
してきた先進国の人たちにとっては、恐怖でしかないのです。
だから彼らは、もうすでになくなってしまった境界がまだあると思い込み、
「ここに境界があるんだ!」と叫び、ソトの世界をにらみつけています。』 

人との関係がフラットになってきた現代、
大切なことは、場を通じて、向き合っている個の関心がどこに向いているのか、
どのようにコミュニケートをしていくと双方向にポジティブを享受しあえるのか、
そういう共益共存の時代になったのだと感じております。

先週末は、大学・企業・そしてロボットのコンソーシアムなど
様々な機会を頂きましたが、
それぞれが、社会に対して、なにか時代よりも先駆けてアイデアを創出し、
横連携を取っていくことで、掛け算の理論から、
強固な関係とビジネスモデルの発信を打ち出していこうとされる姿が大変刺激的です。

小生の「あまのがわ」も、各業界の方々より、応援を頂き、
ゼロックス総研の小串社長のご紹介で
ユナイテッドブックスの神澤社長とお会いし、
次回作の分身ロボットOriHimeをモチーフにした
映画「 あまのがわ」の制作に向けて、力強い応援を頂くことになりました。

屋久島の持つ大自然の息吹が、人間の豊かさに対してのアンチテーゼのように思え、
大切なことは身近な営みに対しての畏敬と感謝。
そこから、他者と幸せを共有していくあり方へと発想が繋がっていき、
自分から他人に向けて貢献していく姿勢が、
教育をより明るく豊かにしていき、そして地域の子供たちから
問題意識の提示や、社会との主体的な関わりが芽生えてくる。

地域>>教育>>ICTは21世紀における経済発展の3要素のように
小生は考えております。

子供達が生き生きと主体的に学びを楽しみ、
地域に対しての関心を喚起していき、世代を越えて交流や情報収集を行い、
ICTを駆使して、発信・運用していくことで、インバウンドにも繋がる経済効果が
創出されていく。

そんなモデルを映画制作を通じて、実践していきたいと小生は考えております。

2七角成らずの将棋にみる人間とロボットの共生

昨日のNHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」が
SNS上で大変話題になっておりますね。
残念ながら、小生はテレビがない生活なので、
次回水曜の再放送をどこかで録画したいと思っております。

小生の鋭意制作準備中の次回作「あまのがわ」も
分身ロボット・OriHimeをテーマにした作品です。

テクノロジーが急速に発達していく中で、
人間ではできないロボットならではの役割があることを
いろいろな場面で感じております。

将棋や碁の世界でも、ロボットと人間、どちらが優秀かを争う場面が
度々話題に上がります。

その中でも、ロボットならではの面白い小局がいくつかありますが、
2015年の第2局なんかは、とても象徴的だと思っております。

対戦の終盤、AIロボット「Selene」が追い込まれた局面で、
永瀬六段は、相手の陣営に駒を進めて、
100%成るはずの馬(角の進化版)の駒をあえて、
弱いままの角の駒にしたままにしたのです。

人間との対局では100%ありえない手筋で、
あえて、このような手を打ったのがまさに人間の叡知を振り絞ったと言える手で
解析できないプログラムの手筋にSeleneの思考はストップしてしまい、
AIが負けてしまったという例があります。

逆に、かの有名な車椅子の物理学者・ホーキング博士は、
AIが人類を滅ぼすという内容の警鐘を促しているくらいで、
これからの世界、自分たちで生み出してしまったもので、
自分たちが滅ぼされる時代が本当にくるかもしれません。

小生が思うことは、先の将棋の理論ではありませんが、
ロボットはあくまで人間が生み出したもので
完璧ではないということ。思わぬ落とし穴が必ずあるということ。
またロボットにはできない人間だからこそできる不安定さもあるということです。

もしかしたら、ホーキング博士も、ロボットの完全優位性ではなく、
不安定さから生まれる脅威を示唆しているのかも知れませんね。

小生が物理をひたすら勉強している時に学んだことは、
物理と哲学とは表裏一体の関係にあるということ。

尖った鉛筆を理論上立てられても、
実際には決して立てることができないのと同じ考え方です。

人間の鼓動だって不安定なのですから、
安定したものがないのが日常では当たり前なのです。

その安定してないことが当たり前であるという考え方のもと
ロボットが人間では手の届かない箇所をサポートしてくれることに
感謝しながら、共生していくことが、
21世紀に必要な考え方だと思っております。

アンケートを上手に使える講師とは?

みなさん、こんにちは。
少しずつ気温も来て、汗ばむ日も出てきましたが、
如何お過ごしですか。

先日の玉川大学・小酒井研でのシネマ・アクティブ・ラーニングを
ゼミ生の方がブログに投稿してくださいました。
よかったらご覧ください。

アンケートも満足度の高い評価を頂き、加えて貴重なNEXT STEPも
個々人まちまちに頂けたことがとても嬉しかったです!
大変参考になります。

駿台予備校時代もアンケートってありました。
予備校講師は、生徒の評価が先生の価値を決める一つの指標でもあります。

10年前は、アンケートの成績ばかりを気にしていたのですが、
大切なことは、実はこうなのかなと思っております。

東進スクールの林修先生は、徹底的にアンケートを見て、
その中から悪かった評価を探し出すということなのです。

ベテランの講師になっていくと、中には
アンケートなどくだらないと捨ててしまうと言われる方もいて
びっくりしましたが、
生徒の気持ちを大切にして、向上心を強く持っている人こそ、
真の講師なんだろうなと思っております。

・三流の講師は、アンケートを無視する
・二流の講師は、アンケートの良い部分しか見ない
・一流の講師は、アンケートの悪い部分をしっかり受け入れる

教える側は、いくつになっても謙虚さを忘れず、
向上心をもって、成長を求めていく必要があると感じております。

社会で必要とされる力とは?〜玉川大学・小酒井ゼミでシネマ・アクティブラーニング〜

皆さん、こんにちは。
昨日は、玉川大学のコザカイ組(小酒井研究室)で
「シネマ・アクティブ・ラーニング」を開催させていただきました。

大学生の教員、大人混合にて開催をさせて頂きました。

玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科マネジメントコントロール研究室(小酒井正和研)のコザカイ先生はとてもユニーク!
ガンプラオタクで萌えキャラ大好きな先生が
ドローンやICTなど様々な観点から社会をデザインしていく仕組みを
研究されている方です。

先日のiTeachersTVの控え室でお会いしてから意気投合!
今回のこのような機会につながりました。

研究室の顧問でもあります力丸 萠樹先生もご紹介頂きました!
コミュニケーションをご専門にされているとのことで、
こちらもステキなご縁が繋がりました!
コザカイ先生ありがとうございます!

せっかくなので、大学生と先生・社会人混合でワークショップを開催いたしました。
先日の静岡・韮山高校スタイルです。

今回のテーマは、社会で役立つコミュニケーションの実践法ということで、
「物語発見力」と「演技表現力」の2つを開催いたしました。

一般社団法人 日本経済団体連合会(2014年)
企業が求めている社会人の素養
https://www.keidanren.or.jp/policy/2014/001_kekka.pdf 

一般社団法人 日本経済団体連合会(2014年)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2014/001_kekka.pdf 

これらのグラフから、社会で「コミュニケーション能力」が最も求められていることがわかります。
コミュニケーション能力とは、
「感情」をうまく使って(コントロールして)、双方向で円滑なやりとりを促せる力
と小生は考えます。

従来の学校教育のテスト・偏差値重視ではなかなか養えないものが
社会では最も必要とされる。

その矛盾に小生も10年前から気づいていたので、
力を入れてシネマ・アクティブ・ラーニングを力を入れて展開しているわけです。

ものすごく綺麗で完成な校舎にビックリ!!
学校開催恒例、学生と教師が一緒になって参加いただきます。
先生も必死インワークに取り組んでくださってます

中間発表タイム!
全員の前でチームの想像力をお披露目です
先生方も迫真の演技です!
一番ノリノリだったのが、小酒井先生!笑
演技表現ワークでは、参加者がフラットな感覚で
瞬発力や対話力を養います。

様々なゲームを通じて、楽しみながらコミュニケーション力を養います

ワークショップ開催前とは全く違った表情
そして、小生含めて達成感!
お疲れ様でした。

今回は、理系の学生さんたちに開催させて頂きましたが、
なかなかこういうコミュニケーション講義を受ける機会がないみたいでしたので、
アンケートもコミュニケーション力以外にも様々な学びがあったようです!

田町に移動して、みなさんで懇親会!
みなさんの持っている才能は素晴らしい

出会いの素晴らしさ、共創の大切さを伝えていきたい本ワークショップ。
これからも各地を飛び回りたいと思っております!

ステキなご縁をありがとうございました!

しくじり先生のオリラジ・中田敦彦さんにみる教室の場づくり

しくじり先生 俺みたいになるな!!」という番組、
ご覧なったことがあるかと思います。
人生で大失敗した方が、自分の失敗談を語って、教訓を伝える番組なのですが、
現在「Perfect Human」で有名な
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが偉人のしくじりを
語る内容が凄まじく面白いのです!

マラドーナ、アインシュタインなどなど

様々な偉人たちの知られざる失敗談を語るのですが、
小生のオススメの回は、資本論のマルクスでした。

世界で聖書の次に最も読まれたのがかの有名な「資本論」

思いがけないダメさぶりから、偉人の面白さ以外にも、
歴史の面白さも分かりやすく理解ができる。

お笑い版池上彰さんといったところでしょうか。

中田敦彦さん、慶應大学出身のインテリで、塾の講師経験もあるからでしょうけど、
こんな日本史や世界史の先生だったら、絶対に居眠りが起こらないだろうなと思いました。

1)自分の過去の失敗談を入れながら、ネタにしている。
自分の過去や失敗というのは、しゃべりたくないという人もいるかもしれませんが、
それを強みにしているところが人間として引き込まれるわけですね!

2)テンポと問いかけ
漫才を見ているかのようなテンポ感と、逐次先に進みたくなるような内容での
あえての問いかけ。
そこからの答えが思わずびっくりで
受けている方が、え? これ何?
って聞いてしまいそうなトークがうまいのですね。

3)聴衆の目線
「この話、難しいですよね、そう思います」
「この難しい話、まずは結論から言いますと〜」
のように決して上から目線ではなく、視線が平等なところが
好印象!

ご覧になったことがない方は、ぜひご覧いただくと、
教える側のテクニック、人前で話すテクニックが学べると思いますよ。

あっちゃんかっこいい!

歩くアクティブ・ラーニングの6つの条件とは?!

皆さん、こんにちは。

連日、様々な方とのお打ち合わせが続きます。
教育機関だけでなく、企業や社会人も
教育や学びの重要性を享受している時代だと感じております。


社会人の定義をどこかで調べたときに、
「勉強を終えた大人」みたいな定義が書かれていてビックリ致しました。
いえいえ、何をおっしゃいますか。
社会人こそ、ひたすら勉強が必要ではないかと思いました。

日本の教育はどうしても目先の目標ばかりに目が向きがちですが、
学びとは人生一生涯かけてとことん追求していくもの
その中に、大学や高校があり、履修する科目があると思っております。

その中で、昨日、お打ち合わせさせて頂きました方から、
一時間以上の白熱したお打ち合わせが終わった後に、こんな言葉を賜りました。

監督は歩くアクティブ・ラーニングですね!」と。

歩くアクティブ・ラーニング?!

その方が、お話しされたことをご許可を頂き、
以下の6個に分けてそのままの文章で綴らせて頂きます。
小生なりに補足を付け足してみました。

1)やはり人は体験によって学ぶところが多い。
何かの書籍や誰かが唱えたことがベースにあっても、
結局は自身で歩いて経験したことが、それぞれの方々の学びとなり、
他者の共感を生んでいくということなんでしょう。

2)体験は、自ら求めて得るモノと他者から
与えられて得るモノがある。
1を踏んだ上で、経験を積んでいくと、
その自分と共鳴する他人との出逢いや出来事が起こるわけなんでしょうね。
自分軸と他人軸の掛け合いから、また新しい学びが育まれていく。


3)他者から与えられて得る良質の体験は、
良い効果を与え良い行動変容をもたらす。
潜在的に気付いていながらも表層や日常レベルまでは現れていなかったものが
自分と一体化されていくことで、外部刺激が成長要因へと遂げていくということでしょう。

4)しかし、それを与えられる者には
人の痛みが理解できる経験からくる愛が必須である。
これは、とても重要です!
単に優しい言葉やカッコいい言葉というのは、中身がスカスカな肉まんのようなもの。
苦労をして、他者の辛さや痛みを感じることで、自分から進んで物事を進める主体性や推進力が生まれてくるものと思います。

小生の知っているとある食品会社の80代の女性の会長さんは、
「最低を知りなさい」という言葉を常々話されておりました。
だいぶ前に拝聴したお言葉ですが、未だに胸に残っております。

5)だからこそ、その他者には時には
多少強引とも感じられる、引寄せの力がある。
時として、運命に巻き込まれ、思いがけない世界に入ってしまった時は、
自分を大きく変化させる機会と捉えております。
否応無しに自分の弱みと対峙する訳なのですが、
求心力と共に自ら外に発信していく遠心力も生じるわけです。

6)しかし、その引寄せによって
未体験の行動を起こした人には、
良質の体験をもたらし、良い行動変容を促す。
当初は向き合っていた強い力が、いつしか自然と
自分自身が強い力を備えるのだと思います。
ただ、その強い力も他者の痛みが備わっている時には、
持続的な愛のスパイラルが生まれてくるのでしょうね。

以上、分かりやすく6つに分けてご解説下さいました
小生の大切な知り合いの我妻さんに心より感謝致したいと思います。


1 2 3 4 5 6