教育はカウンセリングと密接な関係にある

みなさん、こんにちは。
GW如何お過ごしでしょうか。

小生は久々に井の頭公園でのんびりとした時間を過ごしました。
木々や水に囲まれると忘れていた奥底にある自分を思い返す気分に浸れます。

最近思うことは、想いの近しい人々が横連携でつながり始めているということです。

自身の掲げている「映画」という活動も、
元来興味があった「教育」と分野と融合をし始め、
さらには、小生が大学の時からずっと学んでいた「心理学」とも繋がり始めている。

アクティブ・ラーニングをキーワードに様々な場所に伺う機会を頂いておりますが、
小さい頃、自分が思ったことは、
学びとはもっと自由に、もっと子供目線で、もっと社会と接点を
ということでした。

教科書やテストだけが学校の基準になっているのに疑問に思い、
自分の関心があることを掘り下げ、それを評価基準にしてもらう環境が
あってもいいよなと思っていたのが小学生時代でした。

昨今、学びのあり方が急速に変わっていく中で感じることは、
教える側がいかに、教わる側と空間を楽しめるかということです。

21世紀はフラットな関係が標準となっていく中で、
上限関係ではなく、相互が対等に連携を取り合う姿勢や発想が
学びの空間を有機的に循環させ、自然と成長をさせていくきっかけだと感じております。

そこには、他者を尊重や尊敬するということも
キーワードに上がるのだと思っております。

ともすれば、教育とは、知識を伝達するだけではなく、
如何にその知識を相手と共に議論して、
お互いにその議論を対等な立ち位置で深め合っていけるかが大切なのではと
思っております。

密閉された箱の中ではロウソクがすぐに消えてしまうように
主体性、自主性というのは、
上から押し付けられた時点でその灯火は小さくなってしまうものです。

本来の学びとは、何かを決めつけて、その答えに猪突猛進させるのではなく、
一緒にその過程を議論しながら、お互いに楽しんでいくものではないかと
感じている次第です。

この発想は、自身が大学の学部時代に目指していた
カウンセラーの姿勢に近いのかもしれません。

相手に何かを植え付けるのではなく、相手の持っているものを上手に引き出し、
適宜、足りない部分をそっとアシストしながら、
徐々に良好な関係や相手が望んでいる状態へと導いていく。

教育とはカウンセリングであるという発想が、これからどんどん広がっていくと
おぼろげながら確信しております。

35歳の誕生日を迎えました

皆さま

おはようございます
昨晩は熊本で大きな地震があったとのこと。
大変心を傷めております。
うちのスタッフや身近な仲間にも熊本に所縁ある方が多いので、
無事であることを確認し、安心致しましたが、
余震が心配ですね。
小生は先週の八日に35歳の誕生日を迎えました。
日頃よりご支援、応援頂いております皆さまのお陰で、
一歩一歩前に進んでおります。
自身の活動のコンセプトは、
映画を通じて如何にコミュニケーションを育んでいけるかです。
映画制作は元より、ワークショップや講演会などで、
皆さんがお持ちのストーリーを他者の方と結びつけていくことで
自分たちの存在意義や社会との接点の価値を
共有していきたいと考えております。
まだまだ発展途上だございますが、
積極的にいろいろな場所に出向いていき、
自身の持っているものをおすそ分けしていきたいなと思っております。
これからもご指導、ご厚誼のほど、
宜しくお願いします。
古新  舜

香港フィルマート

先週は8年ぶりに香港フィルマートに行ってまいりました。
当社のパッケージ配給会社を通じて、
前作の「ノー・ヴォイス」の配給と次回作「あまのがわ」の売り込みに行ってまいりました。

基本、ディストリビューターと言われる配給専門の方がブースに立つのですが、
監督として自ら自らブースに立って、各国の方々と商談を行いました。

アジア最大級の映画のマーケットなだけに
アジアだけでなく、ヨーロッパ、アメリカなど多数の国のバイヤーさんが
来場されておりました。

他のブースは大手の会社が多く、
自身のような会社の企画に目をとめてくださる方がいるのか
半信半疑ではありましたが、
予想以上の方々が立ち止まってくださり、
企画のコンセプトや進捗、どんなパートナーシップを求めているのか
積極的に訊ねて下さいました。

日本のコンテンツは、
アニメ・ホラー・時代劇など
特定のジャンルに関心が偏りますが、
ドキュメンタリーや、社会性のあるものなど、
今回ブースで出していた企画に特徴的なものがあったので、
関心のあり・なしがはっきりと分かれ、
先方のニーズに分けて、作品の売り込みをすることができたことが
何より大きな財産となりました。

大切なことは、積極的にコンテンツを売り込んで、
海外の人の反応を聞くことだと感じました。
これだけ日本のコンテンツに関心があるのに、
日本はどうしても海外に向けての発信が他国に比べて弱いと感じました。

言語の問題があるのかもしれませんが、
国内で売り込みをしているよりもはるかに大きなチャンスがあること、
関心を向けてくれる人がいることを感じると
こういう場を活用して、企画を売り込み、意見を聞くことは
何より重要な学びだと思っております。

連日、分刻みの商談でしたが、
夜は香港の美味しい料理を堪能しました。
そして、レセプションパーティーでは懐かしい仲間とも再会!




香港といえども日本とは全く違う環境ですので、
様々な驚く体験が満載でしたが、
それも自身にとって大きな糧となりました。

また香港には必ず訪れたいと思います!

オンラインとオフラインが生み出す世界

寒さがぶり返してきている今日この頃、

如何お過ごしですか。
小生は、13日から香港フィルマートに行ってまいります。
香港は8年ぶり、しっかりと自身の作品をアピールしてきたいと思います。
本日は、iTeachersTVの収録を行ってきました。
3月30日、4月6日配信予定です。

タイトルは、
「いじめとひきこもりから映画監督に!〜ICTがもたらしてくれた21世紀型コミュニケーションの在り方〜」
です。

自身の人生がインターネットに救われたこと、
現在分身ロボットのOriHimeの映画を通じながら、ICTの素晴らしさを体感していることを前編に、
後編は「シネマ・アクティブ・ラーニング」の内容をお伝えさせていただきました。

昨年のアクティブ・ラーニング・フォーラムをきっかけに、
全国の様々な意識の高い先生方とつながる機会を沢山授かっております。
きっかけを頂いた羽根拓也先生には、心より感謝をしたいと思います。
こうして、映画という教育とは異業種の人間が
自分の古巣である教育業界の方とこうして繋がれ、
外の視点から、これからの教育や学びがどうあるべきかを
交流できていることは何より嬉しく感じます。
元来、小生、勉強は大好きでした。
大嫌いだったのは、大学受験の勉強でした。
自分が好きな興味を主体的に勉強し、掘り下げる。
小生が大好きだったのは、古典や現代文、英語でした。
文系・理系に分かれなれけばならず、厳格な父の顔色を伺って
理系には進んだのですが、
そもそも、理系と文系に分ける時点で、大学受験の仕組みが苦手でした。
融合させちゃえばいいじゃないか、というのが学生当時の発想でした。
既存の当たり前が、実は特定の大人の事情で成り立っていることを思うと、
本来、大切なことというのは、如何に個人が持つ潜在的な力や可能性を
しっかりと引き伸ばせていけるかだと思っております。
徹底的にナゼを追求し、疑問を投げかける。
他者との対話の中に、自分を成長させてくれる気付きが潜んでいるはずですので、
それを楽しさを持って、引き伸ばしてあげることこそが、
真の学びだと思い、現在の活動をしております。
母校、デジタルハリウッドの掲げる「全てをエンターテイメイントにせよ!」
これは自身の活動と合致する考え方です。
オンラインのつながり、リアルなオフラインのつながりが融合し、
双方の特性を楽しみながら、自分らしく生きていく。
小生が2000年に初めて出会ったインターネットのチャットのドキドキを
ここ最近、ジャンルを越えた仲間たちと共有しております!

明後日は、いよいよ香港です。
こちらもとても楽しみ!!

第3回「アクティブ・ラーニングフォーラム」

こんにちは。
古新です。
早いものでもう3月に突入ですね!
4月以降の準備は既に始まっている方も多いかと思います。

小生も3年住んでいた定期借家の古民家を引っ越すべく
準備を進めている状況です。
いろいろなことが動き出そうとしている4月、
今からとてもワクワクしております!

さて、前回登壇させて頂きました「アクティブ・ラーニングフォーラム」
第3回はファシリテーターとして登壇をさせて頂くことになりました。
前回の小生の講演は、以下のような感じでした。

今回は、faceboonで繋がりました「反転授業の研究」管理人の田原真人先生
ご紹介させて頂き、
田原先生からWeb会議システムを用いたオンライン教育の現状
お伝え頂こうと思っております。

前回ミネルバ大学でご登壇されました山本先生よりご説明がありました
オンライン動画通信を用いた講義環境は既に
大きな学習成果を上げておりますので、
日本でのその先駆的な取り組みから、
フラットでオープンな学びのあり方が既に一部では浸透していることを
実践体験より、お話頂こうと思っております。

また賢明学園ICT教育室室長の住ノ江先生もご紹介させて頂きました。
目から鱗なICTの教育現場での活用法を
ぜひ、ご体感頂きたいと思っております。

その他、西川純先生、木下晴弘先生などご経験豊富な講師陣による
アクティブ・ラーニング研修となっておりますので、
この機会に是非、会場に足を運んでいただきたいと思っております。

http://active-learning.or.jp/
よりお申し込みいただき、
3月28日(月)は、実践女子大学・渋谷キャンパスにて
お会いできたらと思っております。

会場でお会いできますことを、とても楽しみにしております!

大人こそ、童心に帰れ!

【大人こそ、童心に帰れ!】
先ほど居酒屋で一人夕飯食べていたら
ラジオでも「アクティブラーニング」の単語。

デジハリで羽根先生の講義を受けた際のアクティブラーニングに
驚愕を覚えたのが、2009年の頃だったのですが、
思い返せば、小さい頃からそれを自らやろうとしていたんだなと
ふと思い返します。

例えば、幼稚園の頃、スーパーのレジ打ちのお姉さんと買い物で
いくらなるかを話し合ったり、
小学校の時に先生に自分から手を上げて
先生に対して質問を投げかけたり。

こんなことをしていると、
日本では生意気とか可笑しな子扱いだったのですが、
その発想は決して今から振り返ると可笑しくはなく、
大人に対して、子供が如何に積極的に、
自分の意見をぶつけられるかが大切な姿勢だと感じます。

幼児の頃は、皆が「あれは何?」「これはどうして?」
と訊ねられていたのに、
小学生が高学年になるにつれ、質問ができないようになることが、
情報処理型学習環境の展開なんだろうなと感じてなりません。

大人こそ、童心に帰れ! が小生の持論です。
一生涯「変なオジさん」と言われ続けることを嬉しさに思いたいです。

母校の学長と初めての会食in高円寺

昨日は母校デジタルハリウッド大学大学院学長の杉山先生ご夫妻と
高円寺のおいらの行き着けで会食でした!
2006年に入学してから、早いもので10年。
こうして学長とお夕飯を食べるのは初めてでしたので、
とても貴重な時間でした。
御茶ノ水で予備校講師をしていた帰り道にふと見つけたのが、
デジタルハリウッド。
その頃、中島哲也監督が大好きだったこともあり、
VFXを勉強したいなとフラフラと受付に行ったら、
そこでご縁があり、共通の友人がいる女性スタッフさんが
丁寧にデジハリの解説をしてくれたので、
ここに入学しようと即決したのでした。
それからもいろいろなご縁がありデジハリ大学院に進学。
当日のおいらのことを学長はよく覚えていて、
10年前と現在のおいらの変化を笑い話のようにお伝え頂きました。
日常茶飯事のように出会う学長ですが、
頻繁に会うが故に聞けないお話だらけでした。
杉山学長の出生や育った場所、高円寺に20年住んでいて感じたこと
など、なかなか伺えなかったお話もして下さいました。
本校の名前の由来が、雑誌の記事に書かれていた
「DIGITAL HOLLYWOOD」という造語から名付けていることを
教えて下さいました。
これからの時代、独立系で個人の職人がプロジェクトごとに集まり、
仕事を成し遂げていく時代が来るという想いもあって
この名前にされたそうです。
候補にあった「コンテンツ東京」とか「デジタル東京」とか
そんな名前にならなくて良かった! と思わず納得。
また、日本の教育とアメリカの教育の違い、
ビジネスをする上での姿勢の違いなどが話題にあがり、
双方の意見にお互いとても共感を致しました。
デジハリの教育理念が、目先の技術の習得だけでなく、
卒業後も在学時の体験が生かされて、
チームで仕事を成し遂げる知恵を養ってほしいという発想に
こんなに素晴らしい日本では珍しいなと感じました。
入学当時に学長から言われた言葉を今でも鮮明に覚えております。
「自分の強みを伸ばすだけでなく、
自分の弱い部分を任せられる仲間を作ってください」
今、それを実現できているのは、
学長が生み出してくれたデジハリの存在のお陰です。
62歳のお誕生日おめでとうございます!
益々のご活躍とご発展を心よりお祈り致します!
これからも高円寺のうまい店をご紹介しますので、
ぜひ一緒に呑みに行きましょう!!
高円寺のおいらの隠れ家のような行きつけでお誕生日のお祝い!

「アクティブ・ラーニング・フォーラム2015」動画が公開されました

こんにちは。
1月ももう既に下半期。
小生の方は、各業界の方々とお会いし、打ち合わせをし、懇親をさせて頂く。
そんな出愛の毎日です。
さて、昨年芝浦工大で登壇させて頂きました
「アクティブ・ラーニング・フォーラム」の
小生の講演会とワークショップの動画が
「Find! アクティブラーニング」で公開されました!
http://find-activelearning.com/set/79?
ログインが必要ですが、小生のワークショップのネット公開は
初めてですので、ぜひご覧くださいませ。
以下、アクティブ ラーニング協会様がご作成頂いた内容をそのまま転載します。

==
横須賀高校・田園調布雙葉高校・日本航空高等学校など数々の学校で
ワークショップを実施。
法務省主催シンポジウムでも講演した古新(こにい)氏の
アクティブ・ラーニング型授業をインターネットで初公開!

「積極的にディスカッションをしてくれるかな・・・」  
「集中してくれるかな・・・」
これまでの情報伝達型の授業から、アクティブ・ラーニング型の授業に変えるのって、
きっかけやタイミングが難しいですよね。
様々な不安があって踏み出せないということもあると思います。
そんなときに参考になるのが、古新さんのアクティブ・ラーニング型授業。
なんと、映画を活用して、児童・生徒たちの能動的な学習スタイルを
引き出す方法です。
古新さんは、小学校から高校卒業までの12年間、「なんかみんなと違う」と
毎学年いじめられ、大学時代は引きこもりに・・・。 映画との出会いで
180度変わったというご自身の経験から、この授業を生み出しました。
また、特に必見は、古新さんの【ディスカッションの運営方法】。
「生徒たちに話をさせると、いつもまでもしゃべり続けて、授業が進まなくなる」
「話を終わらせようとすると、ついついこちらの声が大きくなり、
 叱るような口調になってしまう」
とお悩みの方も多いと思います。
古新さんの授業で、先生と生徒で初めに決めるただひとつの約束。
数百人規模でのワークショップでも、ディスカッションしていた生徒たちが
一瞬で静まるというこの方法は、びっくりするぐらい簡単でシンプルな方法です。
「これ、絶対使える!と思いました。で、次の日の授業ですぐ使いました。」
(公立高校校長)

言葉の使い方を変えることで…

うちの若いスタッフと接していると、
自分が下積み時代に学んだことを毎日のように振り返ります。
そのうちの一つが言葉の表現です。
「いちおう〜」「まだ〜」「でも〜」という表現はタブーにしてあります。
「まだ完成してない」ではなく、「現在鋭意着手中」
「できないかも」ではなく、「精一杯チャレンジする」
「ちょっと確認」ではなく、「しっかり確認」
言葉は心と繋がっていて、ポジティブな言葉は
自分の壁を乗り越えるキッカケになります。

これは「リフレーミング」という理論にも繋がります。

コップの半分の水を「これしかない」と取るか、「まだこんなにもある」と捉えるか。
物事の捉え方を変えるだけで、心の持ちようやモチベーション、テンションを
変えることができるというものです。
変わることを恐れるな、というのがポリシーです!

おまけを付けるという発想

先日母校巣鴨学園の新年会に行ってきました。
同学年は小生一人だけでしたが、
昔から年齢の離れた人と交流するのが大好きでして、
数年前から懇意にさせていただいている昭和43年卒の先輩に加えて、
昭和39年卒の先輩集団他、いろいろな年代の方々とも仲良くなりました。

もう一つ、違う世代を越えた会が「ぞろ目の会」です。
こちらは、小生の母校早稲田大学の卒業生の集まり・稲門会のサークルなのですが、
定年を終えた60歳以上の方々ばかりです。
昔の話を伺うのが小さいころから大好きだったので、
この会はほぼ毎月のように顔を出してます。
あ、ぞろ目の会というのは、日付がぞろ目の日に開催される会でして、
3月3日とか10月10日とか、毎月必ずあるわけです。

小さいころから、本当に周りと視点や考えが違ってたのですよね。

さて、本日のお話は、小生が仕事をする上で大切にしていることは

「おまけ」を付けるという発想です。

「おまけ」というと「グリコのおもちゃ」をイメージしますが、
まさにその発想です。
小さいころ、あのおもちゃが欲しいからお菓子を買った、
なんて体験はありませんか?
頬張るキャラメルも味が2倍にも3倍にも感じられるんです。

情報伝達、コミュニケーション、アフターケア、
仕事の全てにおいて、その人におまけが付くことで、
相手は得したな、他と違うじゃない、といった印象が残ります。
それが即ち、他社競合との
区別化・オリジナリティ性になるのだと思います。

C2Cに於いてもその考えは使えて、
挨拶、感謝、労い、贈りもの、
ちょっとしたことでも、
相手にとっては大きな気持ちの授かりものになります。

この発想は、久々に訪れた母校の巣鴨学園の前校長の
堀内政三校長がよく話していたことで、


「授業料に100円プラスして返すような教育を実践している。
それこそがサービスの真髄である。」


なんてことを朝礼でよく話されていたのが、懐かしくなります。

みなさんの日頃のおまけはどんなものがありますか^-^