昨年は、前作「ノー・ヴォイス」の上映会と共に
アクティブ・ラーニングをキーワードに各地でワークショップを
開催させて頂きました。
小生のテーマは「映画制作」と「教育・学び」の掛け算です。
自身が小さい頃からテレビっ子で大好きだった芸能の世界の活動
そして、
小さい頃からモヤモヤしていて悩んでいた日本の教育のあり方
これらを自身の視点で融合させて、教育と映画業界の橋渡しをしていきたい
というのが自身のミッションだと思うのです。
本年は、作品作りにも力を入れていきながら、
並行してワークショップも積極的に開催をしていきながら、
映画のモノづくりが感動や喜びのコンテンツだけでなく
そこから生まれる学びの教育的観点でも
ポテンシャルを秘めていることを実践的に提唱して参りたいと思います。
今月には昨年末に行いました「アクティブ・ラーニング・フォーラム」での
講演会とワークショップの様子が動画で配信されますので、
「映画制作によるチームビルディング」にご関心のある
教育機関や企業様がおりましたら、
ぜひ小生までご連絡いただきたいと思います。
地元の高円寺・北中商店街からのご来光とiPad Proで書いた書き初めです |
本年も新しいこと、高みのチャンレジに恥じることなく
積極的にトライをして参りたいと思いますので、
引き続き、ご指導・ご厚誼賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
小生はお陰さまで、連日様々な出会いに恵まれております。
アクティブ・ラーニングフォーラムで講演させて頂き、
聴講していたただきました先生方より、
多数交流を育むことができました。
ワークショップ、反転授業、アクティブ・ラーニングをテーマに、
いろいろな学びの賢者と出会い、
横連携をしていきましょう! とつながりを持つことができました。
小生がやりたいことは、
生きた教育を広めることなんだと思います。
それは、教える側が常に謙虚に学びながら、
受講生と共に学びの楽しさを体感しながら、
一緒に成長をしていく姿。
教師こそ、日々いろいろなことを学んで成長することが必要な時代だと感じております。
小さい頃からずっと疑問に思っていた日本の教育システム、
学校での授業に在り方や受験制度が徐々に変わり始めていることを
現場の方々とお話させていただき、ひしひしと感じております。
来年は、小生の映画のジャンルを如何に教育現場に浸透できるか、
新作の制作と共に、パラレルな形で突き詰めていきたい目標です。
年の瀬、あっという間でいろいろなことがありすぎると整理がなかなかできないまま
月日が経ってしまうものですが、
皆様との出会いとお互いに尊敬できる仲間との切磋琢磨に感謝しつつ、
2015年は最後まで全力疾走でございます!
年明け早々には、「洗濯機は僕らを回る」がネット公開されます!
「アクティブ・ラーニング・フォーラム」で行いましたワークショップも
動画配信されます!
ぜひお楽しみ頂けましたら幸甚です!
本年もラストスパート、最後まで笑顔で、がんバルタン(V)0¥0(V)
さて、今週、28金曜、29土曜に開催されます
「第2回『アクティブ・ラーニング』フォーラム2015」に小生
登壇者の一人として登壇させていただきます。
デジハリの恩師・羽根拓也先生に師事してから予備校やセミナーで
かれこれ6年近く取り入れてきた「アクティブ・ラーニング(AL)」
時代もiPadやネット回線が早くなり、
動画やインタラクティブなワークをしやすくなったことも併せてでしょうか。
文部科学省が昨年、10年かけて全国の教育機関にALを取り入れた
学習形態を普及させることが決定し、
大変話題を呼んでいる本内容。
小生は、映画制作が教育の観点から様々な学びの素養につながると考え、
それをALと絡めた革新的なプログラムを展開してきました。
お陰様で、高等学校や企業、自治体やセミナーなど
様々なお引き合いを受けるようになり、
小生にとっても、本フォーラムでこれまでのことを
体感型でお話しさせていただけることは、何より貴重な機会となり、
来年以降、本取り組みがさらに、多くの皆様にとって
有益な学びの方法として活用いただくきっかけになると考えております。
ご一緒に登壇させていただく方々も、恩師の羽根先生、
文部科学省の小野賢志専門官、グーグルの前名誉会長・村上さんなど
教育業界を牽引している素晴らしい方々が顔を連ねております。
小生も登壇者皆様のお話を伺えることは、大変光栄に思い、
ワクワクしております。
ぜひ、アクティブ・ラーニングにご関心のある方は、
積極的にお申し込み頂けましたら幸甚です。
アクティブ・ラーニングも決してテストで高得点を取るための手法ではなく、
他者やチームと関わりながら、自分の中に潜んでいる考える力や発想を
高めていく総合的な学びの手法、
人生を生き抜いていくための知恵の育て方だと考えであることを
伝えていきたいと思っております。
この2ヶ月、お陰様で全国いろんな場所に行かせていただきました。
屋久島・新潟・石川・山梨・茨城と
羽田空港と東京駅にはお世話になりっぱなしでした。
この中で石川と山梨は、小生の長編映画「ノー・ヴォイス」の上映を
各校600名の高校生に観ていただいた後、
都議の塩村あやか先生のご講演を40分して頂き、
小生アクティブ・ラーニングを90分行うというプログラムを組ませていただきました。
映画で基本的な犬猫の飼育環境・ペット産業の事情を理解してもらい、
現状の課題や8週令などの法律の内容を塩村先生にわかりやすく解説してもらい、
アクティブ・ラーニングでこれまでの内容を振り返りながら、
理解を深めて頂く構成に致しました。
映画の上映は、声をあげられない犬猫の現状に高校生の感性で様々感じるものがあったようで、
塩村先生が実際に行っている活動を間近で聞くことで、
悲惨な現状を直に感じることができたようです。
そして、アクティブ・ラーニングを知らない人がほとんどで
いつも行っているアイスブレイクからディベートやロールプレイなど
様々なお題を出させていただき、グループワークに取り組んでもらいました。
お陰様で、大変良い評価のアンケート結果をいただきました。
これも準備にご尽力頂きました学園スタッフ皆様と塩村先生のご協力と感じております。
アクティブ・ラーニングで扱ったことは、
映画を通じて身近な社会問題を考え、価値観の違う仲間たちと違いを認め合い、
私たちの生活がより幸せになっていくには何が必要であるかを考えて頂く
ワークに致しました。
大切なことは、答えが一つに決まらないことを徹底的に議論し、
相手を認め、自分はこう思うという意見や主張をしっかりと伝えていく姿勢、
このことを全国の学生さんたちに体験してもらいたいと思っております。
これも偏に日頃より皆様よりご指導、ご支援をいただいております
賜物と感じております。
厚く御礼を申し上げます。
ここに来て、当社の業界に於ける立ち位置をよく考える機会を頂きます。
今までは作品作りに没頭してまいりましたが、
会社経営に於ける映画製作とはどのような意味があるのかと考えると
社会に対しての貢献と企業としての成長の二つの側面をしっかり捉えたいと考えております。
当社の生み出す作品がどんな人に影響を届け
どのような広がりを持ち、
どのような価値を生み出し
その価値に対して、どれだけの金銭の評価を受けるか、
そんなことを意識しながら作品制作に向き合っております。
常々考えているのは、大手配給のような大きな宣伝を打たないで、
認知度をどのように広げていけるか、
またインディペンデントの強みである独創的な企画を
如何に強く打ち出していけるかと日々探究しております。
大手とインディーの中間層の分野で制作をしていく姿勢が
当社の狙っていきたい分野になります。
当社の長編作の「ノー・ヴォイス」も次回作の「あまのがわ」も
そんな考え方を元に企画をし、完成後の展開も多くの方々に
抱えているメッセージを広く深く届けていきたいと考えております。
9期目に入り、当社HPも長らく設立当時のものでございましたが、
この度一新を致しました。
>>新しいHPです!
企業モットーも「映画の力で社会のコミュニケーションをデザインしていく」を
打ち出していき、
映画制作を主とするのではなく、
コミュニケーションのデザイン会社として映画をツールに使っていく事業を
強く打ち出していきたいと考えております。
次回作「あまのがわ」も着々と準備を進め、
昨晩屋久島でのシナリオハンティングを終えて戻ってまいりました。
改めて投稿する予定ですが、今回の作品のロケ地を屋久島に選んで本当に良かった
と思える出会いや出来事ばかりでした。
縄文杉までのルートはさすがにキツかったです。
地獄の道のりと称されるほど過酷な道を乗り越えてたどり着いた縄文杉は
まさに圧巻の一言でした。
脚本家・福島敏朗さん、撮影監督・黒石信淵さん、そしてOriHimeを持った監督のおいら |
素晴らしいチームになっていることに深い感謝と感動を覚えます。
今自分が体験していることをそのまま「あまのがわ」に吹き込みたいと思っております。
今後とも、当社の活動へのご支援、ご指導のほど、よろしくお願い致します。
小生は三週に渡って新人監督映画祭と連動し、
マイクロムービー(90秒映画)ワークショップを行ってまいりました。
基礎編では、小生による映画ストーリーワークショップ&映画演技ワークショップ
実践編では、編み物のアニメーション、日常を切り取るフォトジェニックPV、粘土人形のアニメーション、そしておいらのiPadショートフィルム制作など、様々な試みを行いました。
おかげさまで、受講生の満足度が大変高く、そして意欲的な作品が沢山生まれました。
基礎編は、アクティブラーニングを用いて、物語の構成や主人公の心情変化を話し合いました。 |
基礎編の後半は、演技レッスンをしながら身体表現の可能性を探りました。 |
やたみほさんによる編み物アニメーション制作! 子供も大人も無我夢中! |
こちらは、らたこさんによる粘土アニメーション! 子供たち大盛り上がりでした! |
Tetsu-lawさんによるフォトジェニックなPV制作 中野の街歩きからエモーショナルな作品が沢山生まれました! |
小生、ショートフィルムワークショップ 短い時間の中で、仲間たちと連携をして、独自の視点の作品が8つ生まれました |
今回は、初めて、小生以外の素晴らしいクリエイター3名にお声がけをさせて頂き、
様々な視点から、映像制作の楽しみをみなさんと分かち合えた3週間でした。
今回感じたことは、こういったクリエイティブで映像表現を使った表現手法は、
世代を越えて様々な方々に求められているんだなと強く思いました。
小生はデジタルハリウッド大学院で羽根先生にお会いしてから、
アクティブラーニングの考え方にとても共感を覚え、
以来それを6、7年実践してきましたが、
教える側が教わる側の気持ちを理解しながら、共に学んでいく姿勢こそが、
現在の日本の教育に求めらているんだと感じております。
学びとは自主的なもの、主体的なものであって、
やらされるもの、課せられるものとは本来違っているのですが、
教える側も教わる側も教育現場では、それが当たり前になってしまっているが故、
それをなぜ学ぶのかの視点がぽっかり抜け落ちてしまっているのだと思います。
私たちの勉強は決して良い大学、良い会社に勤めるためにあるのではなく、
学んだことを如何に誰かに貢献し、社会に役立てていけるかが大切だと考えております。
ですので、アクティブラーニングが急速に求められいるこのご時世で、
それがなぜ必要なのか? 子供たちにどう必要とされているか? を
教える側が徹底的に学ぶ姿勢でいなければ、
アクティブラーニングもただの流行り言葉になってしまうのだと感じております。
社会に出ると人間力が必要だ、コミュニケーション力が必要だと叫ばれますが、
それを学べる環境の場が圧倒的に少ないという問題点、矛盾があります。
既存の学校で教えることは、高い点数の取り方、偏差値の高い大学への入り方です。
なぜ高い点数を取ることだけが必要なのか、
どうして偏差値の高い大学が良いとされているのかの議論が
学生の立場でなされていないことが大きな問題だと考えております。
極論を申し上げますと、そもそも大学に行く必要があるのか?
ということにも繋がります。
小生が予備校時代に伝えていた、
「大学なんて行かなくても良い」という持論にも繋がります。
この意図は、「考えもせずに進学する大学にいく価値は全くない、
その中で大学に進みたいなら、徹底的にその意味を考えよ」という気持ちからです。
学生が進学する価値のある大学と思われるために
大学関係者の方々が主体的にどう自分たちを表にアピールしていくかも
問われている時代だと考えております。
既存の学習内容は、
お役所で決められたものを受動的に現場で教えることになっておりますが、
これから大切になっていくことは、
現場からのボトムアップな意見を如何に積極的に現場と行政が連携を取り、
有機的な学びの機会を学ぶ側の方たちに提供できるかだと考えております。
学術-民間-行政がそれぞれの視点で、必要と思われる学びのエッセンスを
相互で意見交換を交えながら、
その学びの行き着く先がどこなのか、どのように応用展開がされていくのかを
徹底的に議論していくことこそ、
教育現場において学ぶ側に有益とされる
知識や知恵の提供に繋がるのだと考えております。
小生が行っている映画体験ワークショップも独特の視点です。
それは小生が幼少期から日本の教育環境に悩み、
大人になってから大学受験の現場にいながら疑問を持ちつつ教鞭を取っていたからこそ、
その現場で圧倒的に足りないものを提供したい気持ちの表れなのです。
答えがないことを議論する力、
価値観の違う相手と向き合う力、
チームで相互に助け合い成し遂げる力、
を養う上で、有効な学びの手法の一つであると捉えて、
今後はこれを様々な場所で展開していき、学生の方々のポテンシャルを引き出したい、
今回の子供たちから50代の方々までが参加されたワークショップを開催して、
改めて感じたことでございました。
アクティブラーニングも小生の映画体験ワークショップも
能動的な学習方法の一つの手段ですので、
大切なのは、皆様の独自な視点で行われている様々な学びのあり方を
横連携させていき、
相互で教える質や教わる側のニーズを高めあっていく姿勢だと感じております。
今月を持ちまして、当社コスモボックス株式会社9期目に突入致しました。
日頃から皆様より、ご愛顧ならびにご指導を賜り、
一歩一歩成長しております。
末広がりの8周年ということで、この度、設立当時から使っておりましたHPを
リニューアルすることに致しました。
出来上がりましたHPはこちらです!
デジハリの大阪仲間の天久さんの会社CLIPさんに制作をお願い致しました。
映画会社らしいダイナミックかつエモーショナルな構成に仕立てていただきました。
それを持ちまして、弊社のキャッチフレーズや社是を見直すことを致しました。
当社を一言で言い表すと、
「映画の力で社会のコミュニケーションをデザインしていく会社」になります。
映画制作だけではなく、映画にまつわる様々なノウハウや特性を用いながら、
お客様とお客様がより深く、より密接に関わっていけるためのハブとなるべく、
映画をコミュニケーションツールと捉えて、事業展開を行っております。
映画製作>>映画体験ワークショップ>>映画にまつわる講演会
の持続的な循環を生み出しながら、
社会問題や文化資産の可視化を行っていき、
他者理解や相互扶助を深めていける、そんなサポートを手がけて参りたいと思っております。
また映画製作で培いましたノウハウをクライアント様の映像制作に生かしていくことも
当社の強みであると考えております。
まだまだ少人数体制ですので、日々いろいろな方々のサポートを賜りながら、
なんとか今向き合っている業務をこなしている状況です。
これからも、ご高配賜りますよう、宜しくお願い致します!
一新致しました当社の社是です! |
現在、最新作「あまのがわ」の制作準備を鋭意行っております。
OriHimeの吉藤オリィさんとは10月にロケハンに行ってまいります。
来年35歳になる自分にとって集大成のような作品になると思い、
この作品が出来たら悔いはないと思えるような作品に仕立てます。
「あまのがわ」を作る上で、いろいろな映画を観ております。
そんな中、ふと、自分が映画の世界に入るときに感じた気持ちは、
「自分でしか作れない作品を生み出す」という決意を
あれは、映画の世界に入る前の大学で物理を専攻していた時代に
思ったのでした。
映画館では必ず異性の友人がいて、その彼女が好きだという作品を観て、
興奮し、いつか自分がこれを越えるような作品を作りたいと思っていました。
学生時代に感動したのが、「ドラッグストアー・ガール」
田中麗奈さん主演のラクロスの映画ですが、
ドラマしか観なかった自分にとって
映画館で異性と一緒に作品を観るというだけでとても楽しかったのですが、
青春かつスポ根作品の爽快さに思わず、すげーと感じたのを覚えております。
映画って映画館で観るから、面白いよなと、
それから映画館での鑑賞が好きになっていきました。
でも映画って当たり外れが大きいですよね。
なんでこんな作品に2時間も拘束されなければいけないんだと思う作品も多々。
予告編やキービジュアルが良くても、映画はやっぱりストーリーだよな、と
思いました。
自分の中で大好きな映画の上位に上がるのが
「Big Fish」
「500日のサマー」
「スミス都に行く」
「生きる」
邦画大好き人間で、邦画の数の方が圧倒的に観ているのにも関わらず、
洋画が勝ってしまうのかなと、ふと思いました。
本年は「セッション」があまりに名作すぎて、目からウロコでした。
BEST5に入る作品だと思いましたが、
そんな中、昨晩素晴らしい邦画と出会いました。
「バケモノの子」
アニメと言えばジブリですが、そのどの作品よりも感動を受けた
名作で、感動のあまりに上映後、声が出なくなり、こんなに素晴らしいアニメを
作ることができるんだとただただ感心させられました。
前々作の「サマーウォーズ」でも細田演出ならではの感動と爽快感を覚え、
人間哲学とエンターテイメントの融合の観点では、
宮崎監督とは違った視点で描いている素晴らしい作品だと思っております。
「バケモノの子」を観ていて、自分がいま作りたいと思っているエッセンスが多々あり、
これを「あまのがわ」でどう表現していこうかと、鑑賞をしながら終始ずっと考えていました。
人間の心に潜む闇、孤独、差別、それを乗り越えていく潜在的な力、
そこにはメンターという存在が不可欠で、
年上、同世代関わらず、謙虚に誰かから何かを教わることという
生きる上でとても大切な姿勢を細田監督は描いてくれました。
この作品に出会えたことは、自身の作品を作る上でも大変価値あるものとなりました。
細田監督に心からありがとうございますと伝えたいと思いました。